卒業証書授与~ケイド・カニングハム殿~

◎卒業条件

『モンスターレベル』と評するには、大きく2つの要素があると考えています。1つ目は

最大のポイントは「戦術概念を覆す」です。ただ上手いだけではダメであり、目を見張るハイライトプレーや超絶スキルを発揮するだけでもダメです。オフェンスでもディフェンスでもいいので、常識的な戦術から逸脱させてしまう個人能力を持っていることであり、相手に特殊な対応を迫るほどの凄味が必要です。

例えば、ステフ・カリーのシュートは「シュートが高確率で決まる」以上の凄味があり、一般的には考えられないオフボールムーブからの3P、僅かなスキでの3P、ディープ3P、ドライブからの柔らかなフローターなど、史上最高のシュートスキルを持っており、それはウォリアーズにしかできないオフェンス戦術を実現させています。カリーがいなければ成立しないオフェンスシステムです。

そして今ではスクリーンに対してアンダーで守ることは非常識となり、スイッチ連打がオーソドックスな対応へと変化し、それ故にスクリナーをかわすスキルを持っているディフェンダーの有用性が高まりました。カリーが通常考えられる人間レベルのスキルから大きく逸脱していることで、自分たちのオフェンスだけでなく、相手のディフェンスの常識すらも変えてしまったのです。

ヤニス・アンテトクンポは1人でインサイドの全てを支配する極限の身体能力で戦術を構築しています。周囲に求められるのは3Pを決める事だけといっても過言ではないほどに、ペイントを1人で支配でき、それもオンボールよりもリバウンドやルーズボールで働かれる方が厄介という状態です。

相手はヤニスに1人で対応することが難しく、しかも「ボールを持たせた方が守りやすい」というヘンテコな対応すらもあります。それでいて苦手なプレーを促し続けたら、試合中に進化して決め始めるときすらもあります。人間レベルを超越した身体能力であれば相応の負担もかかっているはずなのに、これが1試合通して続くのだからモンスターと言わずしてなんといえば良いのでしょうか。

ザイオン・ウィリアムソンはヤニス同様に人間離れした身体能力を持っており、193センチながらリーグで3番目に重い129キロの体重でありながら、ガード並みのスピード・クイックネスにセンター並みのフィジカルを共存させるという身体能力オバケです。1on1を仕掛けられたら諦めるしかなく、ディフェンスはミドルを打たせて祈るしか対応できません。

しかし、その身体能力は自らの肉体を蝕んでしまうほどの出力のためケガが多く、また何より
センター並みの体重なのに「ガード並みのクイックネス」
ガード並みの身長なのに「センター並みのフィジカル」
という2つの個人能力は勝利をもたらすチーム戦術に結びついていません。例え個人能力がモンスタークラスであっても、個人として素晴らしいだけで「戦術概念を覆す」まで至らなければモンスターとはなりがたいものがあります。

卒業証書授与~ケイド・カニングハム殿~” への5件のフィードバック

  1. この成績でHC交代はありえないと思いますが、タイラージェンキンスでみてみたい!

  2. 現役選手で他の卒業生は
    ヨキッチ
    KD
    ヤニス
    カリー
    ザイオン(卒業と取消の繰り返しかもですが・・・)
    レブロン(今はともかく)
    以外に誰かいますか?

  3. もし、OKCがカニングハムの指名に成功していたら、どの様なチームになったと想像しますか?

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA