◎必殺ツーメンゲーム
ヨキッチ&マレーのツーメンゲームはリーグ最強のコンビプレーといっても過言ではありません。どっちもハンドラーになれるし、どっちもパサーになれるし、どっちもオフボールするし・・・とにかくプレーパターンが多いうえで確率の良いシュートになります。
だからこそ接戦で強みを見せるナゲッツなのですが、問題はこのツーメンゲームがプレーオフになって非常に多くなったこと。必殺技は大事な場面までとっておこうぜ。
そもそもナゲッツは『シーズンごとにいろいろやる』のがファンキーなチームでした。オフェンスのチームだと思ったらディフェンスを始めたり、ハイペースだと思ったらスローペースになったり。プレーコールもいろいろでオンボール・オフボールどっちでも複数のパターンを持ち込んできました。
それが今シーズンはなかった。起用する選手が限られたことと、ウエストブルックパターンが増えたことでそれっぽく見えるけど、優勝したからなのか、プレーパターンが増えてこないんだよね。
マイク・マローンの限界がみえてきていた今シーズン
クビになった理由は違う理由なんだけど、ベンチメンバーを有効活用できなかったことも、プレーに新たな変化を加えられなかったことも、マイク・マローンらしくないシーズンでした。ちなみにシーズン中に突如としてナジが活躍し始めてスターターにしたんだけど、そこだけはマイク・マローンっぽい謎だった。
うーん、いずれにしても今シーズンのナゲッツは「積み上げ」が足りな過ぎました。そして足りなくても偉大なるヨキッチがどうにかしてくれたのが良くなかったかもしれないし、困ったら必殺ツーメンゲームで解決できてしまうのも良くなかったかもしれない。
なんて難しきダイナスティ。スターターは強いし、止められないプレーも持っている。勝負強いアーロン・ゴードンの活躍もあった。ただ積み上げがなければ遅れていってしまう。
〇ヨキッチ
得点 29.6
リバウンド 12.7
アシスト 10.2
TS 66.3%
スティール 1.8
トリプルダブル 34回
おっそろしい数字だよね。史上最高のスタッツなんじゃないかってくらいの。
これでMVPをとれなかったのはチーム成績の問題でしたが、ベンチメンバーをあまり使わずに戦った割には勝てなかったよね。ヨキッチのレーティングは圧倒的なのに、それって不思議な話さ。
成長しないと置いていかれるのがNBA。凄い選手よりも成長する選手が勝てるんだ。チームだって同じさ。
MPJが例年通りのプレイをしていれば
今頃ファイナルだったのではと考えてしまいます
まぁそのMPJをどうするかがオフの課題でもあるのですが…