さようならマジック’25

◎継続は力なのか

ビッグマンには年々得点を落としているヴェンデル・カーターに、チームで貴重なTS60%を超えるビターゼと兄バグナー。スーパーディフェンダーのジョナサン・アイザックに、堅実ルーキーのダ・シルバとこちらも選手層は充実しています。

豪華スターターのチームとは真逆を行く層の厚さはケガ人の多いチームを支えていたし、ビターゼのように普段はローテに入っていないのに、時にはスターターとして立派な活躍をするなど、メンタリティの部分でモーズリーの仕事はお見事です。戦術はないけど情熱はある。

そしてほとんどの選手が来シーズンも契約を残しています。バンケロがマックス契約で延長するでしょうから26-27シーズンになると難しい要素が増えますが、少なくとも来シーズンは継続路線で勝負できるわけだ。

勝利にすべてを振るような、そして未来を売ってでも補強する動きはしなかったマジックだけに、各選手の成長を期待しての来シーズンになるのでしょう。そうなるとコレといって補強するポイントもないしね。サッグスで大物PGを探すならともかく、市場に出てくるかもわからんし。

チームのベースを作っていくのには継続性は重要です。その点でマジックは若手をしっかりと育てていくスタンスを取ってきました。今オフもよっぽどの案件が出てこなければ、今のロスターで行くでしょうし、そこには『伸びしろ」がたくさんあります。

共通するのは「シューティングの改善」ですが、同時にオフェンス戦術の見直しも考えなければいけません。リーグで3番目に低い得点はシューティングだけの問題なのか。あるいはシューティングの問題はワイドオープンを作れるかという問題でもあります。

ちなみにマジックのワイドオープン3Pは18.8本あり、リーグの真ん中くらいですが、成功率35.1%はリーグ最低です。オフェンス戦術よりも個人のシューティング能力の問題の方が先なんだろうな。

飛躍の昨シーズンから、停滞の今シーズン。
「停滞」ではなく「準備」になっているのかは来シーズンの結果次第。課題は明確。伸びしろ十分。でも改善するのかは未知数。

もしも来シーズンが今シーズンのような状況になれば、伸びしろに期待しすぎず補強に動くことになるでしょう。継続性が力になるのかどうか。フロントよりも選手が頑張ってトレーニングしなければいけないオフです。

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