さようならシクサーズ’25

◎どうしたナース

前述のとおり、昨シーズンはニック・ナースらしさがシクサーズに加わり、様々なオフェンスパターンを取り込みつつ、3Qにエースアタックで仕留めるような試合運びが出来るようになりました。それがすべて失われたプレーオフではありましたが。

しかし、今シーズンはオフェンスの工夫も足りなければ、かつてのテレパシーディフェンスから対極にいるような酷いチームディフェンスになっています。天才ニック・ナースが凡人戦術に落ちてしまったのは悲しいものがあるし、ナースにとってはやりにくい環境になってきているのも間違いありません。

とりわけポール・リードの穴を埋められていないことは非常に気になります。ヤブセレで同じようなことをしてはいるものの、機動力ビッグがいなくなったことは攻守においてナースらしさを消してしまいました。だって昨シーズンのリードってレーティング+4.2もあって、エンビードいなくても成立してたもんな。

ポール・ジョージをセンターにしてみたりと、やっぱりナースは機動力を重視したいHCであり、エンビード問題に大きく振り回されそうです。

しかし、というか、だからこそというか。もっと多彩なオフェンスパターンをポール・ジョージ仕様で加えてほしかった。加えられなかった理由が選手側の問題にあったとしたら、ニック・ナースは今シーズン限りになるかもしれません。

ラプターズ時代も複雑なプレーコールを理解できない選手はついてこれなかったわけですが、シクサーズではケガで離脱する選手も多い中で、ナース流に染めることは難しそうにも見えます。だけど、単調な形ではセカンドラウンドを突破できないからこそナースを連れてきたわけだし。。。バックスみたいになってはいけないのも事実だしな。

マケインやグライムスはナース向きだと思うので、ポール・リードのような選手を1枚連れてくるのが大事もしれません。シクサーズというかナースは巻き返すことが出来るのだろうか。

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