昨シーズン3年目にしてブレークしたような気がしたジェイレン・ジョンソン。しかし、迎えた4年目は更なる飛躍のシーズンとなりMIP候補筆頭で突き進んできました。ところがケガでシーズンアウト。ホークスの成績も下降気味となっており、重要な選手であったことを示しています。
〇3年目⇒4年目
得点 16.0 ⇒ 18.9
TS 58.4% ⇒ 56.9%
リバウンド 8.7 ⇒ 10.0
アシスト 3.6 ⇒ 5.0
確かに得点もリバウンドもアシストも伸びたけど、この数字だけでは「劇的な」進化にはみえません。でもでも、明らかに劇的に変わったのが4年目のシーズンでした。
それはヤングとデジョンテ・マレーのダブルPG中心だったホークスが、PGヤングと頼りになる仲間たちという構図になったことにも関係しており、ジェイレン・ジョンソンはヤングに次ぐセカンドオプションへと役割を大きく変え、アシストでチーム2位、リバウンドはチームトップとスタッツ以上に重要な選手になっています。
◎劣化版ジョン・コリンズ
3年目までのジェイレン・ジョンソンの評価はそんな感じでした。ホークスがジョン・コリンズを放出したかった理由もわからなければ、空いたポジションにはいったジェイレン・ジョンソンは良いプレーを見せていたものの、どうしてもコリンズの劣化版に見えてしまう。
〇高いフィニッシュ精度
JJ 58.4%
コリンズ 62.1%
〇リバウンドの強いPF
JJ 8.7
コリンズ 8.6
〇被アシスト
JJ 4.8
コリンズ 4.6
昨シーズンのジェイレン・ジョンソンとコリンズの成績を比較するとこんな感じ。サラリーの安い選手にシフトしたといえばポジティブだけど、殆ど変わらない成績とよりフィニッシュ力の高かったコリンズ。それ以上にスタッツには見えない部分でコリンズの方が明らかに使いやすい選手でした。
PFとしてもセンターとしもプレーできる
ここに大きな違いがありました。センターと同時起用してもウイングとして3Pを決め、ランニングゲームに参加できるのはもちろん、一転してワンビッグとして起用されても相手センターを守れるフィジカルと運動能力を持ち、スモール戦略に適したビッグだったのがコリンズです。今もジャズでそれを示しているしね。
これに対してジェイレン・ジョンソンはセンターでプレーできないのはもちろん、ハンドラーとしてもポストプレー使いとしての起点役ができるわけでもなく、戦術的柔軟性はありませんでした。同じスタッツであっても使い方が限定されていたってことです。
セカンドプレーメイカーとしてのブレーク
ところが4年目の今シーズン。ジェイレン・ジョンソンは突如としてヤングと絡むプレーメイカーとして機能し始めました。あまりにも大きなプレースタイルの変化により、コリンズとは全く別のタイプのウイングとしてのブレークになったのです。スタッツ以上の変化こそがMIP候補になった最大の理由なわけだ。