◎ゴール下の強さ
バックスといえばゴール下カチカチスタイルです。3Pは打たれてもゴール下イージーはやらせないし、リバウンドキープするよ。このスタイルでディフェンス力の高いチームになったものの、それではプレーオフで勝てないのでHC交代し、グリフィンは異なるアクションを加えていきました。そのトライは時間がかかるもののポジティブな変化でした。
しかし、その結果として「守れねーじゃん」「スタイルねーじゃん」という元も子もない選手の主張によりグリフィンからリバースへとHC交代したわけです。わけわからん。で、今シーズンですがスタッツを見るとそこそこ継続できています。
〇ペイント内失点 46.0(12位)
〇Dリバウンド率 73.2%(7位)
しかし、グリズリーズ戦は68ものペイント内失点となりました。要するにモラントがスーパーだったわけであり、お得意のゴール下カチカチスタイルはモラントの突破力に抗えなかったわけです。モラントが凄いだけだからスタイルを悲観することはないし、モラントにやられているのに違う対処を出来なかったというストロングスタイル問題が継続しいるってことでもあります。
④通常営業のストロングスタイル
ただ、そのストロングスタイルも昔に比べたら強力ではないわけでして、ブルックとヤニスという2段構えのヘルプは個人能力任せに見えるし、2人がヘルプに行った後にローテしてゴール下を埋めるウイングがいなかったです。
その理由にはリラードの存在もあります。基本的にウイングは相手のガードエースとマッチアップするのでローテまで対応しきれない。このあたりの考え方が整備されているとは思えません。選手が出来るかできないかじゃなくて整備されているか否か。
ちょうど前日にサンダーvsスパーズを見ていたけど、ピック&ロールからウェンビーがミスマッチのポストアップすると、必ずと言っていいほど逆サイドコーナーからジェイレン・ウィリアムスがヘルプにきていたもんね。そこから全体がローテしていたわけでして、そんな仕組みはバックスにはないよ。ちなみにこういうヘルプ仕事もすれば、ウェンビーのマーク担当もしたりと万能なので、ジェイレン・ウィリアムスの評価は高いよ。
昨シーズンはヤニスがディフェンスをサボるようになり、チーム全体の運動量が落ちました。そこにアンドレ・ジャクソンが登場し、ファールは多くてもあっちこっちに顔を出してディフェンスを助けるようになりました。グリズリーズ戦もアンドレ・ジャクソンが出てくると急にペイント内が密集地帯へと変更されており、運動量ガードが欲しい事情がみえています。
⑤チーム全体の収縮が遅い
ここがバックスらしくない最大の理由にみえました。ただし、ここを突き詰めるとブーデン時代に逆戻りです。何がしたいのかっていうね。
バックス、ナゲッツ、ヒート……
現状維持で取り残されるのか、風通し良くするのか見ものです
ナゲッツとヒートは繰り返す中でチーム力を上げてきた経緯もあるけど、バックスはトレードでなんとかしてきたので、動く話ばかりになりますな