◎気が付けば万能
決して器用なタイプではなかったはずのニスミスですが、3Pが安定して決まることで、極めて使いやすいディフェンダーとなりました。
ペイサーズに来た時は若いチームが早い展開を志向している中で、ガードサイズながらインサイドでも頑張れるコーナー担当の4番ポジションとして自分の出番を掴んでいきました。2年目を迎えるとチームはPF系統を積極的に獲得していきましたが、それでもハードワークと運動量を兼ね備えたニスミスの方が機能性が高く、プレータイムを得ていきました。
そこにシアカムがきたことでポジション的にはじき出されるわけですが、攻守両面で働けるようになっていたニスミスが弾き出されることはありませんでした。TS63%のディフェンダーをベンチに置いとく方がもったいないもんな。3番ポジションとしては器用さが足りないように見えていたニスミスですが、フィニッシュ精度の向上によって何の問題もなくシアカムの対角に収まりました。
ディフェンス面だけ見ても、ウイング相手のエースキラー役がメインながら、動画のようにPG相手のエースキラー役も引き受けています。そうかと思えば高速ヘルプ担当としてインサイドを塞ぐ形もになったりと、ニスミスは柔軟で使いやすい存在になっています。
相手がハリバートンを徹底マークしてボールを持たせないような形に持っていこうとすれば、ニスミスはボール運びをするし、4番ポジションの時はスクリナーとしてチームメイトを動かすこともある。ガードサイズの不器用なウイングかと思っていたルーキーシーズンと違い、その時その時で異なる役割を受け入れられる便利屋であり、実はインテリ系だよね。
プレイオフにて3Pの調子を落としたニスミス。リベンジを果たすのか、
マスリン、ウォーカーが覚醒出来るのか。とりあえず、楽しみにしております。