◎リーグ最悪のディフェンス
最高のオフェンスに最悪のディフェンスがペイサーズの生きる道です。ちなみにディフェンスレーティング下位11チームの中で勝ち越したのはペイサーズのみ。そのペイサーズディフェンスの特徴は3Pまで広くチェイスすることで、スッカスカになるインサイドを攻略される部分にあり、ある意味で戦略的であり、ある意味で「インサイド重視の方が数字を残せる」という事実の逆を行っているチームです。
そのため、ペイサーズはディフェンスレーティング以上に「被FG成功率」が悪く、つまりはDIFF(相手の平均FG成功率から何%下げたか)では最下位です。
〇ペイサーズのDIFF +2.5(30位)
当然、ペイサーズの面々は総じてDIFFが悪いのですが、このスタッツは個人のディフェンス力を示す反面で、それ以上にチームディフェンスの影響を受けがちです。だからほとんどの選手が悪い数字を残すことになるわけですが、ニスミスはチーム内で圧倒的な結果を残しています。
〇ニスミスのDIFF
トータル △2.2
3P △5.1
6ft以内 △11.2
ニスミスはチーム内で群を抜いて良いDIFFを記録していますが、その内訳をみると3Pに対しての数字が抜群によく、かと思えばインサイドでも須原いい数字を残しています。こんな選手がいてリーグ最低のDIFFになっているのが不思議なほど。
同時に何故ディフェンスの悪いペイサーズの勝率が良いかといえば、ニスミスという存在が相手エースを消しに行くからでもあります。チームとしては失点をしているけれど・・・もとい、相手チームは得点を重ねているけれど、エースは止められているような状況があるわけです。
例えばvsニスミスでレブロンは2試合で22点ですが、その間にチームは103点を奪っています。点は取っているけどレブロンからボールは離されている。なお、8アシストしているけど6ターンオーバーもしています。
同じくヤニスは5試合で38点で、その間にチームは103点。7アシストに4ターンオーバーとvsニスミスになるとヤニス中心の機能性が落ちているという構図です。ペイサーズは守れないけど、ニスミスがキーマンへとプレッシャーをかけつつづることで日常とは異なる風景を作り出しています。
ニスミスのディフェンスはとにかくベッタリと張り付き、ハードにコンタクトしていくフィジカルな形。ボールを持たせない、持たれても自由にさせない。コースは制限し、フィジカルコンタクトで行きたい方向へは行かせない。結果としてファールがかさむこともありますが、エースから自由を奪い取ることがニスミスの特徴であり、ペイサーズの特徴でもあります。
特に「エースを消せ」の指令を受けていると、チームディフェンスには参加せず、マンマーク徹底のエースキラーモードに入ります。そうではなくヘルプ担当を任されることもあり、その時々のミッションに応じて使い分けられているのも、チームを支えている感が出ています。
プレイオフにて3Pの調子を落としたニスミス。リベンジを果たすのか、
マスリン、ウォーカーが覚醒出来るのか。とりあえず、楽しみにしております。