◎前後
SGAのフィニッシュではレイアップ系の上手さ。フィンガーロールの確率の良さが目立ちます。
〇レイアップ 302/476
〇フィンガーロール 90/125
驚異的な身体能力ではなく、スルスルっと抜けてから多彩なレイアップフィニッシュを見せるのが強みですが、加えてステップイン系も多用します。レイアップといっても単純なスピードフィニッシュではなく、ステップワークを駆使してディフェンスをかわし、イレギュラーな体制からでも決めてしまう腕の使い方が秀逸です。
このレイアップ系が「前へ進んでのフィニッシュ」なのに対して、前への推進力をフェイクにして後ろに下がってのジャンプシュートの上手さが「ディフェンスを突き放してのフィニッシュ」として機能するのがSGA最大の武器になります。
〇フェイダウェイ 91/188
〇ステップバック 68/125
レイアップに比べると確率は落ちますが、その一方でステップバックでは1回もブロックされておらず、フェイダウェイでも3回のみと「シュートが落ちるのを祈るしかない」ようなフィニッシュパターンです。
前へ進むフィニッシュ と 後ろへ下がってのフィニッシュの使い分け
SGAが効率が悪いはずのショートレンジやミドルを多用しながらも、高確率のフィニッシャーとして機能している理由は前後の使い分けにあります。ムリヤリにでもフィニッシュしているように見えて、しっかりとディフェンスの逆を突くフィニッシュムーブと正確性を保持していることがSGAをスペシャルなスコアラーにしているわけです。
そしてもう1つの得意技がフィニッシュパターンの選択を間違えた時に回避策になっています。
〇ターンアラウンド 66/119
ステップワークでディフェンダーを振り切れなかったときはくるくる回ってのターンアラウンドでフィニッシュに持っていきます。どう見ても「回避策」なのですが、そこまで確率が高いため守り切るのが難しく、何よりプレッシャーをかければファールドローされてしまいます。回転系のフィニッシュをさせればディフェンスとしては仕事をしたことになるのに、これが50%以上決まってしまうんだもん。
SGAはシーズンで876本のジャンプシュートを打ちましたが、ブロックされたのは15本と少なく、ディフェンスが完璧に止めきるのは難しい選手です。その理由は強引に見えながらも、適切なプレーチョイスでシュートに行っていること。タフな選択はしておらず、しっかりとディフェンダーとの距離を作ってジャンプシュートフィニッシュに向かいます。
ディフェンダーとのすれすれを抜けていくドライブは、そこからステップワークでのレイアップフィニッシュとコンタクトからのステップバック・フェイダウェイへと繋げることで、ディフェンスを振り切っています。振り切れなかくて困っても、ターンアラウンドからのアーチのあるジャンプシュートという回避策でも決めてしまう。
お手本のようなプレーをいくつも混ぜるけど、これをマネするのは非常に難しい。1on1中心のオフェンスなのだけど、最後の判断がしっかりとしているから個人技の暴走になりにくい。3Pかゴール下か、はたまたディフェンスの逆をとったショートレンジか。最後の部分でアドバンテージを生み出しています。
ハーテンシュタイン・カルーソが入って、SGAにとってなにか変わりそうですか?ハーテンシュタイン先発4番説も出てるんですが…
PnRからのゴール下合わせというのはサンダーに足りないプレーなので、そこは増えそうですよね。ミドル効果が増すかな。
4番起用は辞めとけ
シェイ特集うれしいです!
データで見るとこんなにタフミドルが少ないんですね。いかにシェイがスペシャルなのかがデータからも伝わってきますね。
シェイからのパスアウトのところを狙う流れは今年はさらに加速しそうなので、なんとか克服してほしいです。
こんなにオープンになっているとは思いませんでしたが、数字を見ると正確なフィニッシュになっているのも納得です