◎フィニッシャー
3Pがないのでシューティング能力が低いと考えられがちなズバッツですが、現代センターたちが失い過ぎのフィニッシュ能力を持っていることが大きな強みになっています。もちろん、インサイド専任だからこそFG成功率が高いのですが、その専任の部分で確率良く決めていることは高く評価したい。
〇距離別FG
~5フィート 66%
5~9フィート 64%
10~14フィート 48%
アテンプトのほとんどが9フィート以内のショットですが、5フィート以上離れているシュートも正確なのがズバッツの強みです。この5~9フィートの成功率をFGアテンプト順にみてみると(ビッグマン限定)
〇5~9フィートのFG成功率
JJJ 46%
ヨキッチ 63%
アデバヨ 51%
ブーチェ 54%
ランドル 44%
シェングン42%
ザイオン 34%
シアカム 50%
AD 43%
ザイオンは出直しだな。シェングンもさ。
彼らはアテンプトが多い=自分でクリエイトして打っているので、ズバッツの成功率と単純比較してはいけませんが、それでもフィニッシャーとして考えた時に5~9フィートのショートレンジを決めきってくれる存在というのは価値があります。5フィート以内を決めきる選手はいくらでもいるけどね。
実は5~9フィートにおいて平均1.5本以上のアテンプトがある中でFG成功率が60%を超えているのはヨキッチとズバッツしかいません。世界最高とズバッツしかいないんだぜ。クラークが離脱していたってのもあるけどね。
ズバッツはショートレンジの成功率が世界最高峰
ある意味でティロン・ルーがズバッツありきに変化していったのは正しく、でもセンターありきは正しくなかったのかもね。ズバッツレベルにショートレンジを決めきる選手っていないんだもん。
〇シュート別アテンプトと成功率
ダンク 127本 88%
フック 145本 62%
ジャンプシュート 53本 60%
レイアップ 194本 53%
ズバッツのフィニッシュパターン別でみるとレイアップのミスが多く、動きながらのシュートに難があります。ちなみに23本をブロックされており、スピードの部分で優位に立てないことが響いていそうです。
その一方でフックの上手さが目立ちます。フローター系のフィニッシュも上手いので、総じて止まった状態から身体の厚みを使ったシュートで成功率をあげています。いかにもユーロ系のセンターであり、現代型センターが失いつつある能力でLAという地に留まり続けているわけです。
〇カットプレーからの得点 3.7(6位)
この正確なショートレンジに献身的な合わせによって、ズバッツはリーグ6位のカットプレーを誇っています。ピック&ロールのスクリナーからロールマンプレーをするだけでなく、ウイングが多いロスター構成においてドライブアタックにも合わせてくれます。ズバッツのフィニッシュ能力がなければクリッパーズ全体のオフェンス効率が下がりそう・・・というか、下がると思っているからこそティロン・ルーはペイント担当のセンターを重視するようになっていったわけです。
ホーキンソン先生は合わないですかね
合いそうですけど、気に入られることはなさそう