◎控えセンターの穴
クリッパーズは3Pチームであり、エース陣のジャンプシュートチームでもあります。そのためゴール下でのアテンプトが少なく、ここを決めきるセンターの仕事は重要でした。
〇FGアテンプト
ゴール下 24.8本(23位)
ペイント内 17.9本(15位)
レナードもポール・ジョージもハーデンもペイント内のショートレンジを決めるので、こっちはそこそこだけど、ゴール下で決めきるのはいまいち。スピード不足ってのも課題だったしさ。このゴール下をセンター陣がどれくらい決めていたかというと
〇ゴール下アテンプト
ズバッツ 4.7
プラムリー 2.4
タイス 2.4
ウエストブルック 4.7
ポール・ジョージ 2.7
スターターのズバッツと控えセンター2人の合計が同じくらいで、センター陣で1試合に9~10本のアテンプトがありました。ここがバンバとカイ・ジョーンズで埋まる気はしないので、ズバッツのプレータイムを伸ばすことになっていきそうです。(ゴール下以上にスクリナーとして機能しないだろうし)
ついでにセンター並みの数字を残していた(確率は悪い)ウエストブルックがいなくなり、ポール・ジョージに控えセンター2人を合わせると、ゴール下のアテンプトは12.2本も減ることになります。ほぼチームの半数がいなくなるので、周囲が埋めていかなければいけません。「ゴール下を埋める」というよりはショートレンジと3Pが増えていきそうです。
〇ロールマンプレー
FG成功率 58.9%(1位)
ハーデンが加わったこともあり、クリッパーズのピック&ロールのロールマンプレーはリーグで最も高い成功率を記録していました。ただし、回数は多くないのと、3Pにはならないので堅実性重視って感じです。
〇ロールマンプレー
ズバッツ 2.5回 67%
タイス 1.6回 57%
プラムリー 1.4回 67%
ゴール下アテンプト同様にズバッツを中心にしながらも、控えセンター2人で補っていました。堅実性の高い武器が失われるといえるし、ズバッツの仕事量が増えてきそうともいえます。横幅のあるタイプの押し込み系のズバッツは年々FG成功率をあげており、クリッパーズにとって欠かせない武器になっています。同時にセンターがいないと成立しないオフェンスにもなってきてしまった。
〇オフェンスリバウンド
チーム 10.0(21位)
ズバッツ 2.9
タイス 1.4
プラムリー 1.3
ウエストブルック 1.4
ポール・ジョージ 0.5
昨シーズンは3Pアテンプトが少なめだったこともあり、オフェンスリバウンドも多くはありませんでした。ここが増えてくると思われますが、ズバッツは3本を超える可能性がありつつ、控えセンター分をどうするんだいってね。また、ここでもウエストブルックが光っていますが、テレンス・マンのプレータイムが増え、バトゥームとデリック・ジョーンズがいるなら大した問題にはならないでしょう。
そんなわけで埋まる気がしない控えセンターの穴。でも、それってズバッツのプレータイムを伸ばせば解決もする。かなり奮闘してもらわなければいけない感じです。
まぁそれ以前にレナードが健康かどうかの方が大事だけどさ。
ホーキンソン先生は合わないですかね
合いそうですけど、気に入られることはなさそう