◎サンダーに負けたこと
ペリカンズもサンダーも個々のマッチアップでファイトすることをベースにし、各選手が異なる役割を発揮することで強みが出てくるチームです。ただ違いがあるのは「選手に応じて戦術を変更する」ことが必要なのがペリカンズで、「同じ戦術で選手が個性を出す」のがサンダーです。そのサンダーにスイープを食らったことはチーム設計の敗北でもありました。
今回のファーストラウンドではサンダーにもいくつかの事件がありました。あるいはバランチューナスという苦手なタイプへの対処が必要になっていました。それでもサンダーは「動じずに」戦えたのが印象的で、若さとか関係なく、成熟した戦いぶりでした。
ペリカンズも場合によっては、戦術の多様性を減らした方が良いのかもしれません。
正しくはペリカンズの場合は「戦術を変更している」ような雰囲気には乏しいので、「明確に変更する」という作り方が必要なのかもしれません。
前者の方が簡単で、後者の方が難しく、そして緊迫したプレーオフで何を使うのか、という点でHCには大胆さが求められます。グリーンは保守的な起用法に見えるので、そこのジレンマがありそう。ただ大胆だから勝てるってわけでもなく「上のジャッジ」という選手とは離れた部分の改革が求められそうなので苦しいところです。
今シーズン序盤はザイオンとシューターの組み合わせが良かったし、ツープラトン気味のローテーションは試合中に変化がつけられたので相手を乱すことにもなりました。この頃が一番魅力的だったぜ。
でも勝ちたくなれば主力の時間が増え、少しだけベンチメンバーが混じってもやることを変化させるまでには至りません。
そうであればサンダーのように同じ戦術で異なる個性を出せる構成にする必要があるし、グリーンの希望はこちらにみえます。だからシーズン序盤が「ボレゴっぽい」と表現したくなったわけだしさ。
ADのトレードから若手と指名権を手に入れ、しかもザイオンを指名するという幸運にも恵まれたペリカンズは、マカラムの加入でプレーインレベルで戦えるチームになりました。36勝⇒42勝⇒49勝と着実にステップアップしてきています。
ところがこの期間のサンダーは24勝⇒40勝⇒57勝ととんでもないジャンプアップをしてきました。ペリカンズが6~7勝を積み上げているのに、サンダーは16~17勝を積み上げてきたんだ。
サンダーと比較すると『10勝分の成長力』という差がある
このまま進んでも伸びそうなペリカンズなのですが、そこにサンダーがいなければ気にならなかったのに、サンダーがいるから気になってきます。ジャンプアップするのが正解とは限らないけど、サンダーを倒すことを前提にしたチーム作りをしていくべきかもしれません。ここがオフの課題になってくるのでしょう。
さようならペリカンズ。ものすごくポテンシャルの高いチームだったし、そのポテンシャルを活かす形も見えてきたシーズンだった。でも、ポテンシャルを「継続性」にするのは簡単ではないし、「継続性」にしてしまったサンダーに追い抜かれたシーズンでした。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
3ページの「もう少し人間に寄らないと勝てるチームを作れないし、プレーオフのどこかでケガをしてしまう選手になっちゃうだろうね。」
人間に寄らないと、適格で癖のある表現にクスッとしてしまいました。
誰にもできないプレーがあだになるというモンスターならではの悩みですね