◎ザイオンのチーム
ドラフトでレブロン以来の大物と言われたザイオンを指名してからのペリカンズは、ザイオン中心のチームつくりを進めることが出来ませんでした。特殊すぎるモンスターは新しい形のチーム戦術を構築する必要がありますが、あまりにもモンスターすぎました。
異常なパワーと信じられないスピードを併せ持つ身体は自分のプレーについてこれない
節制しないことでも有名なザイオンは、あの体重では生まれるはずのないスピードをもっており、それもパワーで押し切れてしまうため、誰も止められないプレーをしますが、そのプレーに自分の身体も耐えられません。ケガとケガとケガを繰り返す選手を中心にしたチーム作りなんて出来るはずがない。
ビッグには小さすぎ、ウイングにはシュート力がなさすぎる
特殊なポジションであるザイオンはガードやウイングにするにはシュート力という弱点が目立ち、かといってビッグにするためにはシンプルにサイズがありません。ビッグを1枚使いたいのだけど、シューティングビッグを連れてこれなかったこともあり、常に組み合わせに迷っていました。
チームとしては有能なウイングを多くそろえており、スモールを基本にしたって良かったのですが、どうもそれは嫌そう。ここって肉を切らせて骨を断つHCなら問題ないので、もしもボレゴに変更したらやるかもね。
そう。今シーズンはACにボレゴが加わりましたが、開幕からボレゴ感あふれるオフェンス戦術が取り込まれ、ザイオンの「ケガが多い」という問題も解決されていきました。
ポジショニングとスペーシングが徹底され、「待ち」ではなくハンドラーのアクションに対するリアクションも設定されたペリカンズのオフェンスは、ザイオンのアタックするゾーンが定義され、そこからのキックアウトも明確に定義されました。それはザイオンの判断を楽にし
ディフェンダーの密集地帯に強引に突破することが極端に減ったザイオン
〇アテンプトの推移
ゴール下 13.4本 ⇒ 11.8本 ⇒ 10.3本
ペイント内 2.8本 ⇒ 3.4本 ⇒ 4.8本
ショートレンジのシュートを増やしたザイオン。ゴール下を減らしてショートレンジを増やし、FG成功率を落とし、それをポジティブに評価されるのなんてザイオンくらいだろうね。チーム3番目の70試合に出場とケガのリスクが下がったことはザイオン中心の戦術を作りやすくしました。
〇ザイオンのパスから3P
8.5本 40%
そしてザイオン中心にアタック&パッシングをする戦術が形になり始め、ザイオンはPG並みの3Pを生み出すパサーにもなりました。
ザイオン中心の形は完成したわけではありませんが、バランチューナスがスクリナーとしてザイオンのドライブコースを生み出してくれたりと、試合に出ることで改善している一面もあり、やっと、遂に、いよいよザイオンのチームとして作り上げられ始めたシーズンでした。
〇プレーイン
ゴール下 20本
ペイント内 4本
そして迎えたプレーイン。ザイオンはシーズンの倍近いゴール下のアテンプトとなり、40本を奪う大活躍をし、ケガでシーズンアウトとなりました。大事な試合でステップアップしたザイオンのメンタリティを評価しつつも、わかりやすいケガのリスクが垣間見えたわけです。
ザイオンを止められるのはザイオンだけ。理不尽すぎるモンスターの破壊行動はモンスター自身も痛めつけてしまう。もう少し人間に寄らないと勝てるチームを作れないし、プレーオフのどこかでケガをしてしまう選手になっちゃうだろうね。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
3ページの「もう少し人間に寄らないと勝てるチームを作れないし、プレーオフのどこかでケガをしてしまう選手になっちゃうだろうね。」
人間に寄らないと、適格で癖のある表現にクスッとしてしまいました。
誰にもできないプレーがあだになるというモンスターならではの悩みですね