プレーオフ①セルティックスvsヒート

ヒートはヒートでテイタムに好き勝手やられています。ナチュラルマッチアップのアデバヨは何も苦労していないんだけど、ヘルプに行く必要があるのでマークを外してしまうから逆効果にも見えます。ヨビッチのリムプロテクトに頼るわけにいかないしな。ある意味でバトラー不在が強く出ているのはヘルプ担当かもしれません。

4Q序盤はテイタムアタックのお時間でしたが、ここではハイスミスがマッチアップします。これで急速にトーンダウンするテイタム。テイタムとのデートのために4Qフルで起用されたハイスミスと出番が消えたヨビッチ。

4Qフル出場のテイタムでしたが、単に点が取れなかったこと以上にアテンプトが激減しました。ハイスミスとケイレブ。ヒートのハードワーカーがテイタムを消したわけです。テイタムがスクリナーになって、スイッチを促すようなプレーをしても、ハンドラーを無視してでもテイタムを消しに行くような守り方。

かわりにハンドラーのホワイトが点を奪いやすくなったので、テイタムのアテンプトが減ったことが直接のマイナスになってはいませんが、コンビプレーよりも個人技なにおいは強くなっています。分断されているセルツ。

残り5分。トランジションの流れでしたがスローダウン。そこにハイスミスとアデバヨが共にスクリーンにいきます。プレーが止まったところで揉め始める2人。間にはいるハケスとタイムアウトのスポルストラ。ベンチに戻っても揉めている2人。要するにポジショニングと役割の認識が違うから揉めているわけです。コンビプレーにならないから揉めているようにもみえる。

ビハインドのセルツはゾーンにします。狙いとしては変に引き出されないようにしてリムプロテクトにポルを残したいってことだと思うのですが、その一方で3Pを止めに行くためでもあります。だからポルもちゃんと外まで追いかける。追いかけるからアデバヨがインサイドでフィニッシュ。エマージェンシーの頑張りはみえるけど、割り切りは見えないセルツ。どっちがいいのかはわからん。

しかし、ヒーローとアデバヨのツーメンゲームを止めたくて人数をかけ、逆サイドに展開されてケイレブの3Pがヒット。そうかと思ったらヒーローが単独ドライブでレイアップ。ハードな個人ディフェンスで個人を止めに行くヒートと、ハッスルしてコンビプレーを止めにいったセルツ

どっちもあまり決まらずに試合は終わりました。点差を縮めるには何かを諦めるような大胆さが足りなかったのか、ある程度は守れたのだから単なるオフェンス力不足か。どっちだろうね。
いずれにしても追い上げるには何かが足りなかったセルツ。何かを起こせなかったセルツ。

得点を取れたわけではないけど、しっかりとボールを動かしてセルツディフェンスのプレッシャーを無効化したのは大きな働きでした。だからこその6アシスト。ロジアーなんて要らなかったじゃん・・・。誰かがいない方が上手くいくのはヒートらしさか。あと単純にみんながヒーローにスクリーンにきてくれたのは大きいよね。

正直、試合としてはヒートの3Pが決まりすぎただけです。そんなこともあるよね。これで勝てたからといって「ホームでも勝てるぜ」な匂いはしない。リードを守る上手さで勝ち切れたヒート。

ただ、先手を取られたらセルツは弱かったというのも事実。ディフェンスについてはヒートの試合運びの上手さにやられたとして、オフェンスはテイタム&ブラウンの爆発待ちって感じだけど、そこはハイスミス、ケイレブ、アデバヨに強く守られてしまった。

で、じゃあ同じく強烈にディフェンスされているはずのSGAやドンチッチは止められるのだろうか。エースキラーに困ったとしても「エースキラーに守らせない」ことによる対処だってあるじゃないか。そしてシュートが決まらなかったのに4Qになるど怒涛の得点ラッシュで逆転させたジャマール・マレーと比べてどうなんだろか。なんてことを言われてしまう内容でした。

ある程度の再現性がある攻略を出来たヒート。とはいえ、チームで3P50%決めて、ヒーローが24点14アシストとほぼ完ぺきなプレーをして、それで10点差なのは簡単には再現できる試合内容ではないよね。

どちらにも評価が難しい試合でしたが、なにはともあれロードで1勝1敗はヒートにとっては良い結果です。またもケガ人続出によるチームワークの向上でアップセットを起こすのか。プレーオフはヒートのためにあるのか。そんな空気にしないようにゲーム3でセルツはキッチリとアンサー出来るのか。わかりやすくプレーオフらしさが出てきています。

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