プレーオフ①セルティックスvsヒート

案の定なのか、どうなのか。2Qになるとペイント内が広くなっているのでカッティングが増えるヒート。ただし、ドライブに関してはホーフォードおじさんが見事に止めるのでファールドローしないと失敗します。逆にセルツの方はプレッシャーを強めて大変そうだったけど、トランジションからの得点を奪いやすくなったのか、イージーバスケが増えます。

また、ヒートのゾーンに対してコーナー3Pを有効活用し、リードを奪います。攻め手が多い分だけセルツの流れになってきました。ブラウンとテイタムがドライブ攻略し始めたら止められない・・・んだけど、プルアップ3Pも打っていくから一方的な流れにはならない感じ。

ってことでセルツがアドバンテージを持っているのに点差が離れません。「負けない戦いのヒート」の本領発揮なのですが、内容はむしろ逆でセルツの方が負けない戦い、つまりスローダウンして複数のパターンで攻めているから大きなリードにならない様子。ヒートの弱い部分を狙いまくっていれば、あるいは自分たちの強みばかり出していれば明確なリードを得られた気がします。それが正解ではないってことだよ。

「ストロングポイントを明確に出す」

これって大事だよね。ハーデンロケッツはやりすぎだったとしても、自分たちの強い部分で勝負するから効率も上がるってもんだ。ただし、プレーオフになるとストロングポイントは徹底して止めに来られるよね。

「ウィークポイントを狙っていく」

なのでプレーオフでは相手の弱みを徹底して突くことも大事だ。ストロングスタイルで勝ち切ったのなんてバックスくらいしか思いつかないし、そのバックスは不安定だ。そんなバックスに自分たちの事情しか考えないようなリバースがいるのは皮肉だ。こういう部分はプレーオフの戦いで頻繁に触れられるよね。

「いろんなことをやる」

そして流行はコレ。流行というかナゲッツとヒートがこれなので、ファイナルへ進むには必要な要素にみえてきます。マレー&ヨキッチは止められないけど、ツーメンゲームを実行してくるのは試合の終盤くらい。とにかく色んなパターンを混ぜることで、自分たちのストロングポイントも出すし、相手のウィークポイントも突く。それ以上に「対策するのが難しい」状況を作り上げます。

で、セルツですが確かに「いろんなことをやる」はしているんだけど、それは個人技レベルの話であり、チームオフェンス的には同じ形を繰り返します。それでも豪華戦力なので強いっていう構図だし、武器はいっぱいあるじゃん。

一方で明らかに武器が少ないヒートだけど、アデバヨとダンカンのハンドオフみたいなコンビプレーから、ヒーローによる普通のツーメンゲーム、ケイレブのドライブ攻略とヨビッチのビッグマン3Pなどなど、複数のオフェンスパターンが混ざります。なんだか凄く対照的なオフェンスの作り方で、何故か互角っていう2Qになりました。

セルツの方が良い感じに見える。だってヒートは3P頼みじゃん。
だけど、言い方を変えれば
ヒートの方がいい感じに見える。だってセルツは個人技頼みじゃん。

15本も打った1Qに比べれば9本と少なかった2Qのヒート。それはセルツの方が打たせたくなかったからです。わかりやすいね。でも、それだけディフェンスがアウトサイドに広がればインサイドは空くわけで、そこまで大きな問題は起きなかったヒートです。ただ3Pが入っている割には得点は58点と少ない。

エースコンビが揃って高確率。2人で39点と何の問題もなくストロングポイントで勝負できたセルツ。3Pだって40%決まっているし、何の問題もないよね。でも、これで61点ってのはチームとして機能した感じはないよね。ないものねだり。

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