4Qになってもカリーは気を吐きますが、ウォリアーズオフェンスは沈黙したままでした。オフェンスのチームがオフェンスで困ってしまったプレーイン。若手の後押しがありながら、チームとしてはベストな組み合わせを見つけられず、過去に頼る判断が多すぎたシーズンを集約したような試合だったといえます。
〇カリー
22点
3P3/7
4アシスト
6ターンオーバー
徹底してチェイスされたのでトランジションが出ないとこんなもんでしょう。で、トランジションが出なかったわけだ。
〇リバウンド
キングスOR 15
ウォリアーズDR 34
つまりはハードワークの部分でキングスが上回った。ジャクソン・デイビスを諦めたこともリバウンド問題につながっており、クミンガ7つとポムジェムスキー8つというベンチの若手に頼る形でした。若手に頼るのはいいんだけど、スターターのバランスが悪いってことだ。
〇クレイ・トンプソン
0点
FG0/10
本人の名誉のために行っておくと、クレイの得失点差は△12で、カリー△21、ドレイモンド△22、ウィギンズ△25よりも良かったです。ただ、そんな言い訳も通じないほどに決まらなかった。0点ってどういうことだよ。ゲーム6じゃないからか。
ウォリアーズの敗因は2年前の優勝メンバーを信じすぎたこと。いや、普通は信じるよな。だから否定することは出来ないんだけど、「この試合で」信じすぎたのではなく「シーズンを通して」なのが課題ってことだ。クレイをベンチスタートにしていた時期もあったけど、結局は元に戻したわけでして、もっと大胆に若手を信じるべきだったのかもしれない。
いや、今シーズンは仕方がない。来シーズンに向けてってことだ。10位という順位とプレーインでの敗戦は何かを変えるだけの理由にもなります。
〇キーガン・マレー
32点
3P8/13
〇キーオン・エリス
15点
5アシスト
3スティール
3ブロック
一方でチームのピンチを救ったのは若い2人でした。キーガンは『サボニス対策』を無効化するプレーで試合の流れを作り、エリスはスティールとブロックで決定的な働きをしました。助けてくれたのはステップアップした若手たち。勝率だけ見ればプレーインであることが信じられない両チームだっただけに、最後に差を作るのは成長だったのかな。
あと、ゲーム8で勝利したって感じの内容でもあったね。対策とアジャストの世界。去年のプレーオフから続いた流れでした。
さぁキングスはペリカンズ戦へ。ザイオンのケガとかもあった中で、どれだけのコンディションで臨めるのか。そしてキーガン・マレーは更なる答えを出してくれるのか。「キングスの伸びしろ」が従来の役割を超えてきているのでした。
キーガンはシーズン通してアウトサイドの当たり外れが大きかったので、たまたま当たりを引いた感があるので信用してないんですよね。
それにクレイの大ハズレも重なった事故みたいな試合でしたね。それでも前半は差が無かったのでキングスもイマイチ。やっぱりモンク不在だと得点力キツいっす。ペリカンズにはバックコート陣がずっと封じられてるのでキツいかなと思ってます。