◎シェングンのチーム
21.1点(チーム1位)
FG53.7%(チーム1位)
9.3R(チーム1位)
2.9OR(チーム1位)
5.0A(チーム2位)
1.2S(チーム2位)
0.7B(チーム2位)
ロケッツはシェングンのチームになりました。その才能は3年目にして大きく花開き・・・ともいえますが、シェングンに関しては「成長した」ことよりも「使ってもらえるようになった」印象の方が強いです。
〇フロントコートタッチ数
38.5回 ⇒ 45.2回
〇タッチタイム
2.3分 ⇒ 2.4分
フロントコートでシェングンにパスが渡る機会は明らかに増えました。それはKPJ+グリーンで11.9分のボール保持だった昨シーズンから、ヴァンブリート+グリーンで10.8分と1分近く減ったこと。そしてボールタッチ数が増えたシェングンなのに、ボールを持っている時間はほとんど変化なかったことから、チームとしてのボールムーブが改善されたことがわかります。
ただし、ロケッツのパス数は減っています。オフェンスのテンポが落ちたことが1つの要因ですが、それだけでなくワンプレーの崩しからシュートに行ける回数が増えたってことでもあります。意図のないプレーが減って、シュートに行くための形が増えたわけだ。
特に大事だったのは「意図のあるプレー」でした。なんせ昨シーズンまでのロケッツはシェングンがパスを出してから逆サイドにスクリーンに行くなど、個人としてはオンボール・オフボール両方でプレーメイクに参加するのに、そのスクリーンをスルーしたり、使ってもパスが来なかったりと、頑張り損のくたびれも儲けでした。
シェングンのアイデアがスルーされていた昨シーズン
それが今シーズンは「スクリーンに行ったのに無視されている」なんてシーンは一気に減っています。これだけ献身的にスクリーンにいき、プレーメイカーとしてのパスも出せるのに、報われなかった2シーズンを経て、しっかりと活用されるようになった3年目なので、ロケッツは完全にシェングンのチームになったわけです。
良いスクリナーがいなくて困るチームは数あれど、良いスクリナーがいるのに使わないという稀有な例だったロケッツは、ある意味で生まれ変わりやすかったとも言えます。管理人はルーキーシーズンからシェングンがお気に入りでしたが、それは
1プレイヤーとしての才能以上に、希少で重要なタイプ
だったからです。そんなことを如実に示してくれた今シーズンでもありました。ヨキッチのようになれるかは怪しいけれど、ヨキッチのように使ってあげることは極めて重要です。ビッグマンのインテリジェンスを活用できないチームに未来はありません。
〇ディフェンスレーティング
昨シーズン 118.6(29位)
今シーズン 112.6(10位)
そんなシェングンがチームの中心になった今シーズンですが、ロケッツとしてはディフェンスの改善が最大の変化でした。リーグの底辺であったところから、ディフェンスで勝つチームになってきたわけです。
「シェングンはディフェンスが酷いから起用しない」と試合終盤にシェングンをベンチに置いていた前HCから、シェングンを主役に据えながらディフェンスのチームにしたウドカ。この違いも極めて重要です。どれだけ戦術がなかったんだってね。
シェングン自身のディフェンスが素晴らしいとは言えないものの、しっかりとプレーを読んでいくし、身体を張ったコンタクトプレーもします。誰よりもリバウンドをキープしてくれているし、個人の問題以上にチーム戦術に上手く当てはめられなかったことの方が問題だっただろうにね。
いずれにしてもシェングン中心の構築でありながら、ディフェンスのチームになれたことは重要です。それは若手たちがディフェンス力を伸ばすことの重要性を感じるってことでもあります。安易に3Pばかり練習してもダメなんだぜ。ってね。
スマートが来たのに戦う姿勢が薄らいだMEMは、持ち直すことが出来るでしょうかね。
一度そこそこの成功体験をしてる、かつエースも準エースも調子づきやすいタイプなので、下手すりゃHOUより難しそうです。。。
スマート、勿体ない。