コーネットvsユーバンクスとヴォーゲル

サンズのディフェンスレーティングをみてみると4Qが特に守れていません。その理由はスモールにする時間帯が長めにあることも関係しています。実際、4Qでもヌルキッチは112.2、ユーバンクスは114.5でチームの平均を下回っています。デュラント118.8、ブッカー117.7なので、2人のビッグマンを両方とも使わない時間帯に酷いことになっているわけです。

ディフェンス構築に定評のあるヴォーゲルが、ディフェンスの構築に困っている今シーズン。ヌルキッチじゃないとダメなんだってくらい個の力を必要としています。もちろん、周囲がもっと守れれば解決する問題もあるのですが、オフェンシブな選手が多い関係でレイカーズ時代みたいにディフェンスに振り切るのも難しい。

37勝27敗

ここまでのサンズの成績は10の勝ち越しですが、試合を見るたびに「10も勝ち越しているのが信じられない」という印象。デュラントとブッカーに頼っている面が大きく、チームとして機能しているとは言い難いというか、足りない要素が多すぎるって感じです。控えビッグはその中の1つだ。

デュラント 7試合
ブッカー 14試合
ビール  39試合

ビッグ3の欠場も多く、それでいて層も薄いんだから、今の成績は十分な勝率に見えます。試合中に苦しい時間帯が多いわりに、上手く選手起用を変化させて勝ち切っている印象もあります。本日のセルツ戦も大きな差があったけど、ダメだった選手を早々に諦め、スーパーなデュラントで接戦に持ち込むことに成功しています。

ヴォーゲルの采配は上手いと感じているわけですが、一方で戦術を構築できてはいない。ちょっとレイカーズでの後期にみえてきたな。欠場者が多くて、戻るたびに戦術変更されて、やっぱり上手くいかないままっていうね。

ウエストの上位陣だとトータルで6勝9敗。もっと苦しんでいるかと思ったので、そこまで悪くはないです。オフェンス面はデュラントがどうにかしてくれている中で、ディフェンスさえどうにかなれば・・・とも思うのですが、上位陣に勝ち切れるチームに慣れるのかどうか。

セルツ戦の負けで7位に落ち、プレーイン圏内となりました。デッドライン以降はオニールやロディがはいってきたことで多少の改善もされていますが、どうしても最後の砦が欲しくなるディフェンスシステムだけに、やっぱりオフェンスで勝ち切るしかないのか。特に答えはないんだけど、見えないってことだな。

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