この試合、コーネットが決めたシュートは6本で、内訳は容易に分類できます。
他の選手のドライブに合わせてゴール下 4本
プットバック(気味含む) 2本
ポップしての3Pもなかったので、全てがゴール下の押し込みであり、全てが個人技ではなくチームとしての合わせでした。プットバックも含めて全シチュエーションでヌルキッチ(2本)orユーバンクス(4本)が引き出されてのゴール下です。
コーネットvsヌルキッチの時間帯は短かったですが、明確に止めてターンオーバーを促したシーンもあり、2本決められたとはいえ、ミスを促すことも出来ました。その差って何かといえば
ヘルプ ⇒ マーク の駆け引き(ポジショニング)
これになります。ユーバンクスはヘルプに出たら、もう戻れない。ヌルキッチは戻れるくらいのヘルプに出る。そのため、この試合でもユーバンクスの時間帯はコーネットへのアリウープパスになっており、ヌルキッチの時間はギリギリまでヌルキッチを引き付けてのパスでした。(ヌルキッチは1本のみ)
ヴォーゲルのディフェンスはビッグマンを使うタイプですが、ここの駆け引き能力を求めていることもあれば、単純な高さで叩き落すこともありました。いずれにしても、物足りない控えビッグという課題は、単にユーバンクスの能力不足だけでなく、ディフェンスシステムとしての課題もありそうです。
コーネットの合わせで言えば、テイタムやブラウンのアタックを止めるためにセンターがヘルプに出て、周囲のカバーでゴール下を埋めに行き、ローテで3Pへのクローズアウトを行うのがディフェンスシステムとしては一般的です。
セルツは1試合前がナゲッツ戦でしたが、ヨキッチにヘルプをさせたらキックアウトでポルノ3Pを狙いまくった3Qでしたが、ナゲッツの修正はポルへの長めのパスはKCPが高速ローテで埋めに行きました。もちろん、その次のローテもあったわけですが、サンズにはこの対応が出来ない(やらない)という感じです。
渡邊やベイタ・ディオップを活用するには・・・というか、ウイングを揃えてメリットを出すにはスイッチ&ローテ対応が一般的です。ヴォーゲルシステムでは、よりマンマークの対応が求められるってのは渡邊がインタビューでも答えており、個々が守るべきスペースが広くても対応しなければいけません。
そういやレイカーズの時ってレブロンにチェイスディフェンスさせていたしな。ある程度はマークを捨てて中を固めてくれた方が良いんだけど、それはヴォーゲルのマインドが許さないような。