ストッパー、キーガン・マレー

インテリジェンスディフェンダーなマレーの異なる特徴は、スクリナーへの対処にあります。そもそもウイングなのでスイッチしてビッグ側を守ってもOK。だから、スクリーンに引っ掛かるならそのままスイッチし・・・タイミングを見てディレイド・ブリッツや再度のスイッチをしてきます。

止めたい相手エースに対するディフェンスなので、ダブルチームでハンドラーからパスを出させるのも対処するのも1つの手段。特にカリーとドンチッチにはこの対応が目立ちました。もちろん、パスを捌かれて3Pを決められていったキングスだよ。

それでもウイングプレイヤーで、この仕掛けがしっかりできるというのは面白い。マレーの対処が毎回異なり、パスコースを制限しながら仕掛けてきたり、そのままスイッチしていたりと駆け引きのディフェンスなので、ハンドラーは単純な判断というわけにはいかないのも嫌らしさがあり好印象。

このスクリーンへの対処の多様さが、フォックスよりもマレーをガード相手に守らせたい理由かもしれません。ガードっていうかシューティングを武器にしてくるガードね。

キングスはチームとして守れないのですが、その中で何を優先して抑えるのか。試合ごとに異なるプランを用意しますが、そこでマレーがディフェンスのキーマンになってきました。マレーらしくスマートな守り方で対応しているのが興味深く、このディフェンス力が向上することがキングスのチーム力を引き上げてくれることになります。

『キングスの伸びしろ』である2年目のキーガン・マレーは、まさにチームの命運を握る役割を与えられているのでした。

ところでPFタイプが相手のPGを、シューティングの良いPGを守らせるのって、ニック・ナースがシアカムで頻繁にやっていた形です。ドライブされることは念頭に置きながら、ピック&ロールに対してスイッチしても問題がなく、フットワークと駆け引きでシュートを止めていく奇襲。

キングスもデッドラインでシアカムを欲しがっていたチームの1つですが、いなくてもキーガン・マレーに成長してもらえばいいや。ディフェンスの伸びしろはシアカムよりも大きそうだしさ。相手のエースを止めに行くウイングディフェンダーは、キングスのターゲットではあるけれど、多くの犠牲を払ってまで取りに行く必要はないと判断したのでしょう。

ストッパー、キーガン・マレー” への1件のフィードバック

  1. 相手を攻めにくくするキーガンのディフェンス、特にファールがそんなに少なかったとは、、、確かにファールトラブルの記憶がほぼありませんね。
    接戦をものにできなかった4連敗から、勝ち切ることができた3連勝で、自分たちを信じてやり方を変えない大切さをひしひしと感じています。あとはウイングディフェンス強固チームに対して無力すぎる面、どうにかなんないかなあと。

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