ストッパー、キーガン・マレー

でも、マレーってそんなにディフェンス良かったっけ?
少なくともエースキラーとして目立つ活躍をしてはいないよね。

チームとして3Pがリーグ29位と酷い中で、マレーだけは良い数字を出しています。エースキラーというには少し物足りないけどね。ただ、この数字以上に「3Pを打たせない」ことがマレーのミッションになっています。

マレーはハードなディフェンダーではなく、プレッシャーをかけてフィジカルに追い込んでいくわけではありません。一般的に言う「優れたディフェンダー」ではないよね。

しかし、非常にクレバーなディフェンダーであり、クリーンなディフェンダーです。相手との駆け引きで「やりたいこと」に先回りするのが上手く、まずはボールを持たせないようにパスコースに入り、ボールを持たれたらシュートを打ちにくいポジションを取っていきます。逆に言えばドライブで突破されることは許容し、ヘルプディフェンダーで止めてもらって追いつく形です。

コンタクトで止めるよりもサイズ差を活かしたシュートチェックで対処する守り方で、シュートフェイクにもあまり引っ掛からないので、エース担当をしている割にはファールが少ないのも特徴です。ドンチッチは12本のフリースローを打ちましたが、マレーのファールは2つ。

嫌がらせはするけどプレッシャーで奪いに行くわけではなく、出来るだけファールせずにシュートを落とさせることにフォーカスした守り方は、相手からすると常に頭の中で戦いが繰り広げられている感覚になるでしょう。フェイクにリアクションすることが少なく、小さな動きで止めに来るのは嫌な守り方です。

203センチのマレーのウイングスパンは210センチ。左右のフットワークもよく、インテリジェンスタイプのディフェンダーとして非常に面白い存在になってきました。

駆け引きでメンタルプレッシャーを与え、ウイングスパンを活かしたシュートチェックを武器に、ガマンしてシュートミスを誘うディフェンダー

「止めているか」というと止めてはいません。ただ、3Pを中心に打たせないことで、少しずつ相手のメンタルを削っていくような。迷わせて、迷わせて、、、だね。

ストッパー、キーガン・マレー” への1件のフィードバック

  1. 相手を攻めにくくするキーガンのディフェンス、特にファールがそんなに少なかったとは、、、確かにファールトラブルの記憶がほぼありませんね。
    接戦をものにできなかった4連敗から、勝ち切ることができた3連勝で、自分たちを信じてやり方を変えない大切さをひしひしと感じています。あとはウイングディフェンス強固チームに対して無力すぎる面、どうにかなんないかなあと。

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