アンソニー・エドワーズは信じているのか

そして迎えた今シーズン。まさかの首位に立つウルブズという状況はアントマンの変化が生み出した首位にも見えます。首位といってもウルブズのオフェンスレーティングは19位なので、本当の意味でチームオフェンスが改善したわけではなく、勝っているのはディフェンスの良さが要因です。

派手な勝ち方とアップダウンが激しい不安定さこそがウルブズだったのに、ディフェンスを中心にスローダウンした少ない得点差でも焦らず、リードを守り切る戦い方が上手くなりました。信じられないぜ。

そしてアントマンは負けている試合で積極的になり、勝っているとチームメイトに任せることが増えました。自分が頑張るべきポイントを見定めているし、全力を出しすぎないようにコントロールしているように見えます。なお、シーズン序盤の方が力をセーブしていたので、シーズン前に意図的に導入したんだと思う。

今シーズンに強く感じるのは「このチームで勝てるんだ」という信頼。それは勝てるようになったから信頼が強まったんだと思うし、勝っている間は続いている流れにも見えます。

ここで冒頭のサンダー戦に戻ってみましょう。クラッチタイムのアントマンはドライブを1本決めた以外は、キックアウトを繰り返しました。それは徹底して「チームメイトを信じた」ようにも見えます。強引でも自分で打ちに行くタイプというか「周りが見えていないが強引に打ち切れる」のがアントマンのイメージですが、最後までディフェンスとチームメイトをみてジャッジしました。

SGAとのエース対決という視点では、完敗したアントマン。勝利をもぎ取るためには自分で打ち切って決めるべきでしたが、決まらないコンリーを最後まで信じたこと、終盤でも周囲をみて判断していたこと。これらは成長のためには大事なことに思えます。

判断能力が特徴の選手ではないので、ここで勝負していると勝ち切れませんが、だからといってガムシャラに、強引に決めるのが全てかっていえば、そういうわけじゃないよね。今回のサンダー戦で言えば囲まれるほどのヘルプではなかったので「打ち切る」のが正解でしたが、強いヘルプであれば強引には打ち切らず「パス」が正解です。

この微妙なラインでの判断の違いをアントマンが学んでいけばよいだけです。1つの負けがプレーオフの勝利につながるならば、素晴らしい経験じゃないか。常に正解を出していくのは難しく、誰だって失敗するぜ。最後に正解を出せればそれでいいんだ。

毎シーズン劇的に変化しているアンソニー・エドワーズにとって、失敗は成長の糧でしかない。というか、成長することこそがアントマンの価値なのだから、今この瞬間に正解を出す事よりも優勝に繋がる成長をすることが大事なのさ。

あの場面で何度もキックアウトパスを出したこと。それこそがアントマンの価値であり、来シーズンは自分で打ち切って決めていることがアントマンの価値だと思うのでした。

アンソニー・エドワーズは信じているのか” への6件のフィードバック

  1. 毎年何が変わってるのかさっぱり分からないラメロをdisるような内容でしたね
    毎シーズンの積み重ねがアントマンを、ウルブズを強くしていったのでしょうね

  2. アントマン、タウンズもそうですがエースとしての強欲さや自分がやると言った、ある意味傲慢さが薄く見えるのがある意味弱点なのかなぁとたまに見るたび思ってます。チームメイトを信頼してるのでしょうが、OKC戦もこの2人で終盤攻めていけば良いのになぁってなりました。ゴベアの無駄に尊大な自信を分け与えてあげて欲しいです

  3. プールやタイラーヒーローがマレーやミッチェルになれない理由がなんとなく分かった気がする内容ですね

  4. 年々成長するアントマンを見れる幸せを噛み締めてます。
    願わくばフィンチ!場面に応じてゴベアとコンリーを下げる判断を!

  5. KG時代からのファンとしては嬉しいシーズン
    末永くチームにいて欲しい

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