パリゲーム’24

アレンのハンドオフから3Pを決めるオコロで始まる後半。オコロまでが簡単に打っていくので楽勝ムードを醸し出していますが、これって前半のような重たい展開から、かるーく打っていく展開にシフトされちゃうんじゃないの?

変わらずドノバンがドライアタックを決めていきますが、メリルが簡単に打てるトランジション3も外していく中で、ネッツの簡単なオフェンスが増えていきます。さらにトーマスとワトフォードを投入し、走って点を取るスタンスにシフトすると、ミカルの速攻レイアップが外れたのを押し込むワトフォード。ネッツがチームとして走り勝っているってことだ。

さらにキャム・ジョンソンのコーナー3Pが外れたのも拾うワトフォード。テンポアップで乱れた状態でのリバウンド争いで力を発揮していくハードワーカー。すると今度はキャム・ジョンソンがオフェンスリバウンド。ハードワークで負けると良い部分がなくなっちゃうぞキャブス。

とはいえドノバンとアレンを止められないネッツなので、点差は最大26点まで広がります。

そのドノバンのパスからワイドオープンが生まれまくるキャブス。でも、これがネッツの作戦なんじゃないかってくらい空いており、3Pを打っては決まらない展開が始まります。当然のようにカウンター狙いのネッツ。オコロがカットプレーでレイアップ決めた直後がキャム・トーマスのカウンターだったしな。3Pを打たせてもいいからトランジションにすべてをかけるネッツ。

確率よりも本数が大事で、3P打たせまくっておいて、自分たちはレイアップを増やしたいようなネッツでした。とはいえ、キャブスからすればこういう展開が怖いからシューター系を集めたともいえるわけで、外しすぎたのが全てだよな。

ネッツは、さらにトリスタンにハックも仕掛けていきます。諦めない姿勢を明確に打ち出し、そのためにギャンブルを大量に仕掛けたぜ。見事にフリースローをエアボールするトリスタン。笑っているぜ。嘘だろ。フリースローをエアボールして笑ってんのか。わかりやすい油断。

ビッカースタッフはもちろん険しい顔をしている。ネッツのギャンブルは大成功。3Pを打たせ(外れてくれ)、フリースローを打たせ(外れてくれ)、これで守ったような3Qでした。

「ディフェンスに力を入れるよりも祈った方が成功する」という成功体験は、ジャック・ボーンの教科書に追記されたわけだ。そりゃあオフェンス重視にするよね。

油断しないビッカースタッフは20点差の3Qでもトリスタンを下げて、ドノバンとアレンを戻します。「油断しない」と「主力酷使」が表裏一体。

3Qは78-60で終わります。前半34点しか取れなかったネッツからすると、なんとかするために振り切ったような展開でした。これが「なんとかなった」とは言えないのですが、キャブス側が試合を終わらせるのに失敗してしまった3Qかな。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA