アヌノビー、遂に動く

◎ラプターズ

契約が今シーズン限りのシアカムと、来シーズンがプレイヤーオプションのアヌノビーは「トレードで対価を得るべきかどうか」という悩みどころでした。それが契約期間の長いバレットになるだけで+に見えますが、加えて足りないPGにクイックリーも来たのだから、現在の勝率を考えればよい見直しとなったラプターズです。

あとはシアカムをどうするのかですが、最近のラプターズのスタッツを見るとオフェンスは上手くいっており、シアカムとバーンズが並び立ってのチームオフェンスが出来ています。でも勝てないんだけどさ。

シーズン序盤はバーンズだけが活躍し、途中でシアカムだけが活躍していた印象ですが、ここにきて2人が共に高確率のFGで得点を重ねており、ダブルウイングエースが形になってきました。いけるじゃん。

さらに月レベルでチームのアシストが30を超えており、ドライブとカットプレーの組み合わせで堅実な得点を奪えています。ものすごく個人技の匂いがしていたのに、いつの間にかチーム戦術として昇華されたのです。やるじゃんラジャコビッチ。

そんなわけでオフェンスは好調。でもディフェンスが酷くて勝てない。じゃあなんでアヌノビーを放出するんだよ。っていうね。トレードが要因で勝率が改善するのかは微妙というか、論理性はないよ。

また前述のとおり、アヌノビーよりも効率の悪いバレットなので、オフェンス力そのものも落ちる可能性があります。バレットとしては同じポジションに2人のエールがいる中で、上手くバランスを取って働く必要があり・・・ムリじゃね・・・って感じです。

一方でPGについては24歳で平均15点のクイックリーを連れてきたのだから、間違いのないバージョンアップです。ゲームメイク能力には大きな期待は出来ないものの、今はシュルーダーがいるので同じようにベンチスコアの役割を任せてもOK。ディフェンス面ではシュルーダーより良いのでクロージングラインナップとして使うかもしれません。

いずれにしてもPGとウイングに25歳以下の選手を手に入れました。スコッティ・バーンズと合わせて育成機関を作らなくても良い若手という意味になり、ラプターズの特性に合っています。未知数のものを信じすぎてはいけないかわりに、ドラフト下位指名でも、ドラフト外でも戦力になる選手を連れてくる。

トレード余波で選手が足りず、ピストンズにも負けたことで12勝20敗になったラプターズ。この勝率に見合わないハイアベレージのオフェンスと、どうにもならないディフェンス。それは作り直しをするべき時期ってことなのでしょう。バレットとクイックリーは超有望ってわけではないけれど、攻守ともに働けるのでラプターズも堅実路線で見つめなおすのかな。

アヌノビー、遂に動く” への4件のフィードバック

  1. 一巡目いらないからフリンとアチウワ引き受けて。の匂いがします。
    そのくらい最近のアチウワは自信を失ってた感じでした。
    2人ともニックスでNBAの生き残りを賭けて戦う事になりそうな気がします。OG、アチウワと仲の良かったバーンズは相当動揺しているらしいですよ。ビジネスと割り切るにはまだ若いのかも。
    OGはショックですが、このままでは耐えられないところまで来ていたので、これはこれでよかったのかなと。

    1. 1巡目を貰うこともできましたが、ニックス側の方がサラリーが高かったので、クイックリーをつけてもらうためにはセットで動かす必要があっただけかもしれません。

      いずれにしてもアチュワはニックスにとって重要に・・・なれるといーなー枠だと思います。

  2. OGがカワイ化するのを願い続けてましたが、バーンズの台頭もあり。。
    もっと主役になれる環境をと思います。
    ニックスでどうなるかは楽しみです。ダメならFAだ。

    1. 一時期は主役に慣れそうでしたが、ケガしちゃうんですよね。
      ディフェンスの強度を下げてほしくもないし、なかなか難しいです。

      ニックスでの立ち位置はちょうど良さそうにも見えます

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