アヌノビー、遂に動く

◎ニックス

アヌノビーのディフェンスが上回るのは置いといて、平均得点ではバレットの方が高くなっています。ただし、FG成功率など効率の面ではアヌノビーに分があり、TS54%のバレットよりも60%のアヌノビーの方が効率の良い選手としてチームを引き上げてくれるはずです。

たまにバレットの1on1が重要になる試合がありますが、そこはアヌノビーでもいいでしょう。アヌノビーとしてはオフェンスの役割が増える可能性もあり、シンプルに2人を交換するのであればニックスにはメリットの方が大きく見えます。

むしろニックスにとっての課題はこっちです。アシスト面では大したことない状況になっていますが、ベンチから15点の得点力は代えがたいものがあります。ポジションとしてはフリンが代役は出来ますが、突破力とフィニッシュ力に差があります。ちなみにこちらのTSはクイックリーの60%に対してフリンは54%です。

足し算引き算ではなく、周囲のプレイヤーの効率が上がれば解決しますが、単純な得点力という面ではニックスにとってマイナスのトレードです。ある意味でブロンソンがオールNBAチームにはいる可能性は上がったかもね。

そんなわけでなんとなくトレードの収支はアチュワが握っている感があります。もしくはフォーニエか。ベンチメンバーの奮闘はニックスの武器なので、ここのバランスが一気に変更される中、どこまでチームとして戦えるのか。個人技での突破は期待できなくなったぞ。

ディフェンス面で見れば同じようにアヌノビーはプラスだけど、クイックリーとフリンでマイナス。アチュワがどうなるか。って感じです。まぁそれはいいや。

バレットはフィジカルなディフェンスで1on1では強みを持っています。ただアヌノビーほど誰が相手でも守れるわけはなく、ヤニス対策としても有効は有効。(その時ランドルどうすんだろ)ニックスのディフェンスシステムでも十分にアヌノビーの強さは出てくるはずです。

しかし、アヌノビーの真価は「異常な守備範囲」でもあり、それはヘルプ担当に設定しておいた方が発揮されます。スピードのあるディフェンスシステムこそアヌノビーが目立ちまくるシステム。ランドル+センターで構築されているニックスのディフェンスでは、高速ヘルプに異様なローテーションといった要素は出にくいでしょう。

ディフェンスは向上するだろうけど、イメージほどの改善はわからないということ。またもアチュワの頑張り次第。現在のディフェンスレーティングは115と苦戦しまくっているので、なんとかテコ入れしたかったんだろうし、その気持ちはよくわかるぞ。耐えられなかったんだろ。

また、アヌノビーの契約は今オフで破棄された可能性もあり、ニックスにとってはリスキーな一面もありますが、アヌノビーの代理人はレオン・ローズ(ニックス社長)の息子らしいので、ニューヨークブランドも含めて延長するってことなのでしょう。

ブロンソン、アヌノビー、ランドルという誰もうらやましくないビッグ3となりましたが、サラリーの高くないビッグ3だと思えば一定の柔軟性もあります。周囲にミニマムレベルではない選手を並べることが出来ており、現実的な補強としては悪くありません。ちょっと夢が足りないだけさ。

アヌノビー、遂に動く” への4件のフィードバック

  1. 一巡目いらないからフリンとアチウワ引き受けて。の匂いがします。
    そのくらい最近のアチウワは自信を失ってた感じでした。
    2人ともニックスでNBAの生き残りを賭けて戦う事になりそうな気がします。OG、アチウワと仲の良かったバーンズは相当動揺しているらしいですよ。ビジネスと割り切るにはまだ若いのかも。
    OGはショックですが、このままでは耐えられないところまで来ていたので、これはこれでよかったのかなと。

    1. 1巡目を貰うこともできましたが、ニックス側の方がサラリーが高かったので、クイックリーをつけてもらうためにはセットで動かす必要があっただけかもしれません。

      いずれにしてもアチュワはニックスにとって重要に・・・なれるといーなー枠だと思います。

  2. OGがカワイ化するのを願い続けてましたが、バーンズの台頭もあり。。
    もっと主役になれる環境をと思います。
    ニックスでどうなるかは楽しみです。ダメならFAだ。

    1. 一時期は主役に慣れそうでしたが、ケガしちゃうんですよね。
      ディフェンスの強度を下げてほしくもないし、なかなか難しいです。

      ニックスでの立ち位置はちょうど良さそうにも見えます

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA