W杯開幕! 日本vsドイツ

◎長所と短所

多くの場合、親善試合のような場面ではチームの長所が出てきて、本番になると相手の短所が目立つものです。日本でいえば富永が活躍していたけど、「次第に馬場の方が活躍するんだろうな」という良そうでしたが、初戦から馬場は躍動しました。

ハードなディフェンスはフランツが相手じゃなければ通用していたし、オフェンスでは何度もエンドラインのカットプレーを決めました。このカットプレーは馬場の良さというよりは、ワグナー兄の怠惰なディフェンスが何度も馬場から目を切っていたので、タイミングを合わせて飛び込むことが出来たからです。

相手の短所が出てきたとしても、そこを有効に使うには複数の武器を持っている必要があるわけで、馬場が持っていたカットプレーの意識は本番になって目立ちました。テストマッチだとコーナーまで追いかけてこないっていうのもあるしさ。

ドイツ側では、PGがローになると、常にタメを作って逆サイドのオフボールスクリーンを待ち、そこから展開したと思ったら、逆サイドでフリーになっている選手を見つけて的確なパスを通していました。やっぱりローの方が厄介なゲームメイカーです。

・・・が、ここで空いていたのはボンガ。空いていたのか、空けられていたのか、ってくらい自由を与えられたボンガは決まらない3Pと、決まらないからアタックしてミスを生み出していました。ボンガのシュート力という短所が非常に目立ってしまったドイツです。この試合はワグナー兄の個人技アタックで勝負がついたけど、そこを止められていたらパスを回すことも出来ないし、回したところでボンガが空けられているので決まらないっていう流れだっただろうね。

そして日本側としては、またもこんなことを言ってます。

https://basket-count.com/article/detail/158756

「自分たちのバスケをもっと出せれば、違う結果になった可能性も見えた」

当たり前じゃねーか。「自分たちのバスケ」が出来たら、どこのチームだって勝つわ。相手に「自分たちのバスケ」をさせないことが重要なのに、何言ってんだろか。ラマスが相手の良さを消したがっていたのに、選手には伝わらなかったのかね。

〇富樫
0点
FG0/5
3アシスト
3ターンオーバー

〇河村
7点
FG2/12
3アシスト
4ターンオーバー

そして「自分たちのバスケ」というのはPG2人とって、どんなバスケだったのだろうか?

テストマッチの3試合で「酷いレベルのハンドラーオフェンス」という印象でしたが、アシストよりもターンオーバーが多くて、PG2人で17アテンプトというのは、ただ単に「自分のシュートが決まればよかったのに」みたいな。

ドイツがどんなチームで、どうやって攻略すべきなのか。序盤は渡邊とタイスのマッチアップで打ちどころが作れたけど、その次に何を作ろうとしていたのだろうか。PGの問題というよりはチーム全体の問題だし、あれだけ富永の乱れうちに頼っていた3試合から、ガベージ含めて12分42秒しかプレータイムがなかった富永ってのは「自分たちのバスケ」もクソもないだろ。

「得失点差が大事なるから」という理由で頑張った後半らしいですが、フィンランドが3連敗して2勝1敗で3チームが並ぶか、オーストラリア以外の3チームが1勝2敗で並ぶことを想定しているのか、ニャンニャのか。それよりも次の試合に勝つことにフォーカスすべきだったよなー。

そんなわけで、相変わらず采配がヘンテコなホーバスの真骨頂だった開幕戦でした。戦略を当てたようで、采配に失敗した。狙っていたのかいないのか、あれもこれも消化不良なんだよね。銀メダル獲ったときも、マジでわからん選手起用だったから、そんなもんなんだろうな。

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