W杯開幕! 日本vsドイツ

開幕戦はオーストラリアが劣勢でスタートしながら、後半になるとフィンランドに能力差を見せつける展開で勝利しました。ちょっとビックリなくらいに圧倒していたオーストラリア。間違いなく苦戦していたのに、怒涛のディフェンス力って感じなのは昨年のユーロではフランスとスペインしか持っていない違いでもありました。

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そして始まった日本とドイツの試合をプレイバック!

◎渡邊とシュルーダー

試合は渡邊劇場からスタートしました。そこにはホーバスが用意したのか、なんなのかわからないけど両チームの戦略の違いが見て取れました。

日本のスタートは富樫、原、馬場、渡邊、ホーキンソン。選手のテストマッチと違いすぎるスターターにしてきましたが、この意図を推察するならば「原・馬場・渡邊で守ろう」ということになり、マジで方向転換すぎるし、ラマスな戦略でした。それが嫌で方向性が違いすぎるホーバスを連れてきたような協会なのにね。

実際、フランツに対して馬場がパスを出すことすら許さないようなハードマークしており、シューターのオブストがスターターだったこともあり、3人のウイングで固めるのは良い判断でした。この「良い判断」は周囲をハードに守ることで

シュルーダーvs富樫を促すことが出来た!

こんな形が増え、シュルーダーがアタックしていきました。全体に展開されるよりも、判断力の低いPGにアタックされた方が守りやすいじゃん。そして富樫相手のポストアップを実行したシュルーダーに対し、ダブルチームに行かない日本。富樫が抜かれた瞬間に渡邊が高速ヘルプのブロックに成功します。

これで、あっという間にダメダメPGへと変貌するメンタリティのシュルーダー。全く空いていないのに逆サイドへの長いパスを出して馬場にスティールされ、ハーフラインを超えたとたんに意味のないプルアップ3Pを放つなど、わかりやすく周囲も流れも見えていないプレーをすれば、なんてことのないサイドへのパスもズレまくり。

大会前にクリバーを批判して追い出したドイツのエースは、見慣れた混乱ぶりを発揮してくれました。ってことで、スターター変更については「シュルーダーを狙え」という点でホーバスの作戦だった気がします。作戦じゃなければシュルーダーvs富樫のポストアップに対して放置するなんてことはしなかったでしょ。

ただ、すべてはここで渡邊がブロックしたことで始まりました。あのブロックがなければシュルーダーは好き勝手やっていたかもしれない。

◎渡邊とタイス

ドイツはタイスをPF扱いしたツービッグにしますが、タイスがマッチアップするのが渡邊になっており、ここで早々に機能不全を起こします。ヘルプに行きたがるし、ツーメンゲームもショーディフェンスしまくるので、ピック&ポップで空きまくった渡邊が3P連打します。

日本のストロングポイントに対して、あまりにも無知なことをしたドイツ。おそらく直前のテストマッチしか見ていなかったんでしょうね。NBAの渡邊を見ていたとは思えないし、観ていたとしてもコーナー待機だもんね。「NBAプレイヤー」ということを除けば、タイスに守らせているし、これでOKって戦略だったのかな。

〇渡邊 3P2/10

間違いなくイージーに打ちまくれた渡邊でしたが、スクリナーになってからのシューターポジションへ移動しての3Pをはじめとして、ムービング3Pが多かったので確率はイマイチ。10本打ててるんだけどさぁ。

そんなわけで日本のスターター変更は攻守にドイツ対策として噛み合っていたのですが、3Pを決めきれなかったのは事実。でも、それが簡単な3Pではなかったのも事実。

そして1Qだけで6本の3Pを打った渡邊は2本を決めましたが、そこから普通に対応されていったので4本すべて外しましたとさ。スターター変更の奇襲は効いたんだけど、奇襲しか効かなかったともいえる。

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