ファイナル’23 ゲーム5

◎ヒートとバトラー

そんなわけで簡単に終わりそうだった4Qでしたが、ヒートが粘りを見せました。ナゲッツが決められなかったとも言えますが、とにかくヒートはオフェンスが限界すぎた。ローテーションを変更し、3Qでダンカンを使い、セカンドユニットで対抗しながら4Qにスターターを戻す形にしましたが、もう攻撃手段が何もなかったです。すべてナゲッツに対応された。

4Q残り5分で7点差になったとき、ヒートにとって「7点」は重過ぎる点差に見えました。最終的に5試合240分で482点しかとれなかったヒートなので、単純計算で5分で10点しか取れません。なのに7点差ってムリゲーじゃん。

しかし、攻撃手段が何もないところで3Pを打ったバトラー。これが決まると続けて3Pをヒット。さらに3Pを打つとこれが謎のファールドロー(バトラーじゃなくてレフリー)

さらにジャンプシュートを決めて連続11点で一気に逆転してしまいました。びっくり。

まぁマジでヒートには攻撃手段が何もなく、苦しい中でも選択できるプルアップ3Pを連打しただけなのですが、それを決めてしまうのだからバトラーはバトラー。でも、だからこそ限界にも見えた。

約2分半の間に13点を奪ったヒート。っていうかバトラー。これで残り2分で1点リードになったのですが、結果的にはここから1点も取れずに散りました。突然のバトラーアタックでしたが、そこはもう限界の中で絞り出した最後の力って感じ。

トータルでいえばナゲッツのディフェンスに阻まれ続けたヒート。イーストのチームには通用したオフェンスが通用しなかったのはレベル差ではなくて、ナゲッツというチームがヒート同様に「いろんなことを試す」チームであったため、ヒートが繰り出してくるオフェンスパターンに対処するチームだったからです。

このプレーオフ全体で考えてナゲッツが苦労したのはシンプルな個人技。アンソニー・エドワーズであり、ブッカーでした。他にも八村ってのもあったし、チームとしての駆け引きをやっているとナゲッツに勝つのは難しく、「知力を超えるパワー」みたいなオフェンスだけがダメージを与えていた印象です。

だからこそヒートにとっては相性の悪い相手だったし、だからこそ「本当はヒーローが必要」でもありました。ファイナルに進んだのはヒーロー不在により、多彩なオフェンスが復活したからですが、その多彩さをヒーローがいるときに発揮しなければ優勝は難しいってことでしょうね。

ファイナル’23 ゲーム5” への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    ナゲッツ優勝おめでとう!滅茶苦茶強かった!
    ヨキッチ個人でもレベルが違ったのに、チームへの波及させ方が桁違いすぎて惚れ惚れしてました。
    過去のプレーオフと比べても最も圧倒的なチームだったのではないかと思ってます。
    個人的にはナゲッツオフェンスが行き詰まり、ヨキッチが1on1連打するしかない世界線(連打しても優勝しそうですが)が見たかったですが、ほとんど訪れませんでしたね!

    怪我しにくそうなプレースタイルなのもあり、至高ヨキッチを長く見れそうで楽しみです。

  2. いい記事いつもありがとうございます。華がないGame5がある意味ナゲッツとヒートらしい気がしました。違いはあれど、2014年のスパーズや、2004年のピストンズのようにチームカラーがよく出たナゲッツはいいチームだなと感じました。来シーズンはウェンバンヤマのリーグ入り、復帰するチャットホムグレンとポクがいるサンダー、ボルボルのいるマジックなど、スキルフルな7フッターのプレーヤーがリーグを面白くしてくれると思っています。引き続きブログのアップ楽しみにしてます。

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