ナゲッツvsヒート
デンバーの地に初めてやってきたファイナル。もっと早く到達してもよかったのに相次ぐケガ人で足踏みした2年間。そして3年前には実現しなかったカードでもあります。
◎ナゲッツはデカい
試合はアーロン・ゴードンがナゲッツの得点の半分以上を奪うというスタートになります。
ヒートはセルツとのゲーム7と同じスターターでした。てっきりラブを戻すと思ったのですが、変更しなかったことで明らかに小さくなってしまいました。セルツ相手ならそれでいいけど、ナゲッツはデカいチームです。MPJがデカいのに加えて、今シーズンはゴードンをセンター的に使っています。
それはオフボールカットによるゴール下押し込みであり、ヨキッチがストレッチするセンターであることを利用したポジションチェンジでもあります。加えてヒートはナゲッツのマレー&ヨキッチのコンビプレーを警戒していたはず。だからマレー対策をしっかりと実施する必要があるのですが、そこにもワナが。
試合序盤に殆ど活躍しなかったマレー。オフボールで動く中にスクリナーにもなるマレーは、自分のところでスイッチを引き起こすのが上手いカリーみたいなプレーをします。ヨキッチにボールを預けておいて、マレーとゴードンがポジションチェンジするので、ヒートは頻繁にミスマッチを作ってしまいました。
ゴードンvsビンセントが連打されてしまったヒート。ラブがいたら解決して・・・なかっただろうね。おそらくラブがいたらマレー劇場が始まっていたでしょう。スモールでもフィジカルに守れ、誰もがファイトするヒートですが、さすがにビンセントにゴードンは荷が重かった。荷というかサイズ。
途中にKCPとMPJのカットプレーアウトサイドが混じったのも更に守りにくくされてしまい、インサイドでの合わせを連発したナゲッツ。最終的には同じようなプレーから気が付いたら誰もマレーをマークしておらず、ゴール下ダンクでした。
時間がない中でもナゲッツ対策は考えてきたはず。しかし、蓋を開けてみるとスカウティングビデオで見たのとは違うよね。そりゃしょうがないさ。
まぁいってみればヒートは自分たちがダンカン&アデバヨでやっている「どうやったら守れるんだろ」みたいなもんです。それってダンカンのミス待ちになるわけですが、幸いにもゴードンも勝手にミスもしてくれるので、スモールのまま粘り強く戦うか、それとも対処できるディフェンダーを増やすか。ハイスミスでてるけど、それくらいだな。
ところでナゲッツがデカいって意味では、MPJが1Qだけで2つのブロックでした。エースケイレブとバトラーが後ろから喰らっており、攻守にインサイドのイニシアチブはナゲッツというスタートでしたよ。
このシリーズのナゲッツのキーマンはMPJになりそうですねー。MPJが3P40%程度で決めてくるようだとオフェンスで押し切ってしまいそうなきがします。MPJの40%なんてそんな難しい話ではないのかもしれませんが…
ヒートの方はバトラーどうするんでしょうか?調子が上がらないのか個人での得点は期待しずらいようにみえるのですがどうなんでしょうか?
ヒートからしたら、もちろん勝ちに行ったけど、負けてもタダじゃ負けねーぞ、という感じでしたね。
今は何が通じて、何が通じないか、有効な選手や動きなどを探しながらやってるようにも見えました。
とにかく次に向けてアジャストという、ある意味今までと変わらないスタイル。
ただ、ナゲッツほどアジャストしにくいチームもないですよね。
そして本当にデカい!
俺もラブ入れてくるかと思ったけど、入れたからどうというのも同感でした。