◎機能しているエンビード
しっかりと攻略はしていても得点になっていないセルツをしり目に、シクサーズは得点力で上回っていきました。それもコートの中央にいるエンビードがこれまでになく機能しています。まぁシューターみたいな機能の仕方だけど、いつも邪魔にみえていたのだからびっくりだ。
ハーデンに2回目の40点ゲームを許したことで、セルツはボールがないところでもブラウンがデート対応をしています。タッカーとトバイアスがコーナーに立っていることもあり、シクサーズは中央のスペースが広く空きました。ほぼハーデン効果な気がします。
「ちょっとだけ広くなった」かもしれませんが、これでハーデンがドライブ侵入⇒カバー⇒真ん中でエンビードが空く、といった普通のプレーが増えます。えぇ普通のプレーですよ。ただ、エンビードのダムダムタイムがないぞ。
さらにハーデンがベンチに下がると、エンビードのスクリーンからマキシーがプルアップ3Pを決めていきます。いつもならルーズなディフェンスをとがめられているエンビードが、ショーディフェンスが不足しているセルツの守り方を咎めに行きました。珍しいな。
ってことで、ハンドラーしないエンビードがスクリーンとシューティングでプレーメイクに参加し、3Pが決まっていくマキシーが生きました。ただ、ペイント内はあまり攻略できておらず、ちょっとばかしシューティング頼みです。
〇ペイント内得点
シクサーズ 38
セルツ 36
本来はシクサーズがインサイドを攻めて、セルツが外から決めるはずだよね。まぁエンビードなのでこれはこれで想定できたことですが、それにしてもペイントの押し込みはなかったよ。外のシュートでアドバンテージを得たシクサーズ。
しかし、このオフェンスにおける最大の利点は確率論よりもターンオーバーが少ないことです。前半のシクサーズは3つしかターンオーバーがなかったことで、セルツにカウンターを食らうこともありませんでした。
エンビードが囲まれてのミス、エンビードのパスを読まれてのカットはスペースが保たれていることとエンビードがダムダムする時間が短かったので発生しにくかったです。つまり、機能しているエンビード。
マキシー11点、トバイアス12点と前半は周囲も活躍しました。だって展開もしやすいしさ。何故だか急にオフェンスが変わったシクサーズ。ひょっとしてハーデンが点を取りまくるから、そっちの方がいいじゃん、に方針転換なのかな。
このプレーを日常的にできるならエンビードが批判されることもなく、そしてMVPにも選ばれなかったでしょうね。前半はシクサーズが9点リードで折り返します。
グラントを使いこなせないセルティックスとブルースブラウンを活かすナゲッツ
ブルースブラウンの二つ名はジョーカーでどうですか?