ゲーム5
ゲーム3の段階で終わったシリーズだと思ったよね。ところがゲーム4でハーデンが再び40点ゲームで五分に戻してしまいました。セルツのオフェンスを止められないシクサーズと、止めたり止められなかったりのセルツ。そんな構図だから、確率としてはセルツが勝つと思ったわけだ。そうはならないのがスポーツってやつだな。
◎決まらないセルツ
5人が広がっているセルツを追いきれないシクサーズ。しかもエンビードを狙えば必ずオープンを作れるし、セルツはいつも通りにオフェンスを作っていきます。唯一の違いは初めからテイタムにはトバイアスになったことで、タッカーにマークされたブラウンが楽に突破しています。
しかし、フリーのプルアップを外したテイタムと、テイタムやブラウンへのパスが雑なスマートという立ち上がり。立ち上がりというか、前半というか。延々と決まらないテイタムと何がしたいのかわからないスマートという状況が続いていきました。
シンプルにトバイアスに困っているテイタム。仕方がないのでホーフォードとのツーメンゲームも使っていきますが、せっかくエンビードにスイッチさせたのにボールをもらえなかったり、ドライブキックアウトをホーフォードが決めてくれなかったり。
ブラウンは快調に決めていきましたが、前半残り4分でハーデンにチャージドローされ、ファールトラブルでベンチへ。ディフェンスでもハーデン担当で仕事が多かったかな。いずれにしてもブラウン以外がオフェンス問題を抱えてしまった前半。
〇前半の3P 5/16
ブラウンがいなくなった2Q終盤になると、時折ゾーンになるシクサーズ事情からのマッチアップ変更もあってテイタムがインサイドプレーを決め、ファールドローを重ね始めました。しかし、とにかくキックアウト3Pが決まらないので得点が伸びませんでした。
これをシクサーズ目線で考えてみましょう。
テイタムに対してタッカーは無力なので、トバイアスに変更。ベンチからはメルトンがチェイスしていきました。なお、テイタムはメルトンは得意でブラウンは苦手。ここのテイタム対応は想定通りだったでしょう。
ブラウンにはタッカーで無力。マジで無力。だから、ここはやられてしまいましたが、ハーデンが追い出してくれて助かった。
ゲーム3から3Pを追い始めたこととは何も関係なく、ホーフォードが3Pを外しまくってくれました。ラッキー。これは単なるラッキーですが、ゲーム3以外は確率の悪いホーフォードなので追い切れていないけど「脅威にはなっていない」という判断でしょう。
前半はスマートが10点でしたが、そこはシクサーズ的にはあきらめるポイントだよね。ホワイトやブログドンが優先事項。
ってことで、ホーフォードが空いていることはシクサーズが対応しきれていないことでしたが、どうせ全部は止められないのだから、捨てるならココって感じでした。勝っている状況ならば、このディフェンスでOKって感じさ。
グラントを使いこなせないセルティックスとブルースブラウンを活かすナゲッツ
ブルースブラウンの二つ名はジョーカーでどうですか?