◎サボニス放置
ウォリアーズにも誤算がありました。機能していたはずのサボニス放置ですが、このゲーム7になるとアデバヨ放置と同じように「自由にハンドオフできる」ことがデメリットとして出てきます。もっとも、それはずっと同じなのですが、3Pがきまるかどうかの差です。決まったゲーム7と決まらなかったゲーム6。
さらにサボニスは序盤に2つのミドルを決めれば、ハンドオフからリングにダイブしたオフボールに合わせたパス⇒リターンでのゴール下とインサイド合わせも復活しました。ゲーム6では余計なドリブルをして囲まれるシーンが何度もあり、打たないでメリットが目立ちましたが、しっかりとレイアップ系へと持っていくので確率があがりました。
〇サボニス
22点
FG10/16
8リバウンド
7アシスト
ターンオーバー 1
得点もアシストもシリーズで2番目に多く、ターンオーバーは最小でした。ってことで、通用していたサボニス封じは機能しなかったウォリアーズ。フィジカルアップでペイント内得点を減らしたのはドライブアタックだけで、サボニス合わせにやられてしまいました。
ただ、ドン引きするのがルーニーなのでリバウンドだけは押さえました。うまくいなかったけど30点を取られなかったので許容範囲なのかな。10アシストもされていないし。それはキングスの事情か。
〇キングスの3P
前半 9/25
後半 3/22
前半は決まっていたサボニス中心のオフェンスですが、後半になると3Pが決まらずに困ってしまいました。ウォリアーズもカリー以外は決まらなかったので致命的な差にはならなかったですが、サボニスが機能し始めた試合で、サボニス以外が止まってしまったという苦しさ。
この試合、ウォリアーズは最大24点差をつけたのですが、これが後半開始から徐々に、本当に徐々に開いていき、4Q残り3分くらいで最大になりました。これまでなら耐えられたはずのキングスですが、ちょっとずつの確率差が見事に大差へとつながっていったのです。
最後はクラッチオブザイヤーのフォックスが決められず終戦となりましたが、サボニス放置への解消はできただけに非常にもったいない負け方でした。ゲーム6を勝ち切ったのに、ゲーム7で沈黙してしまった3P。それはディフェンスで振り回されすぎた結果として、オフェンスでのパワーが落ちたようにもみえるけどね。
実は4Qになってもサボニス中心のオフボールムーブは機能していました。ウォリアーズは最後にカリーに頼り切った形で成功しましたが、キングスはもっとサボニスオフェンスを信じるべきだった気がします。フォックスを止めに来たゲーム7なのだから、サボニス中心に振り回してこそ「強いチーム」だったよね。難しいな。
崩壊したチームのファンが言うのも何なのですが、キングスはここで勝ったら一気にいけそうだったのに残念でしたね。通用するところは通用していたし、全然戦えてたと思うので、ウォーリアーズの壁は厚いですね。これだけ走り回ったシリーズのゲーム7にこのパフォーマンスができるカリーはやはり異常です。
カリーの怖さを何とかしに行かなかっだのがくやまれますね。
あと元ACなのに対策がなさすぎるの不思議でした