プレーオフ②サンズ@ナゲッツ

◎ディフェンスの勝利

以外にもデュラントを休ませてきたモンティ。ちなみにエイトンのファールトラブルもあってか、ランドールになっています。デュラントとランドールの組み合わせの方がよかった印象あるけどね。ナゲッツは3Qに少しだけ休ませていたマレーを出しています。

ブッカーが集中力を高めるようにアタックを決めていく中、ブルースがドライブで返す形が続いた後、今度はリーがコーナー3Pで10点差になります。ここが狙いなサンズ。勝ち負けは別にして情報を得るのも大事だよね。さらにランドールがゴードン相手なら通用しそうでゴール下を決めるのですが、ゴードンもランドール相手ならばパワープレーを決めている。

問題はブッカーとクリス・ポールなのに、ブッカーのハンドラーが多いこと。意味ないじゃん。そしてデュラントが戻ってきたタイミングでマレーがスティールからのサーカスハンドリング&サーカスショットで点差を戻します。さらにリバウンドからのトランジションも最後は遅れてきたマレーの3P

またもヨキッチがいない時間で点差を広げてしまったナゲッツ。ダメダメなヨキッチとグレートチームなゲーム1。そんな結果になるようです。ということでまとめましょう。

〇ブッカー
27点
FG10/19
8アシスト
3ターンオーバー

〇デュラント
29点
FG12/19
1アシスト
7ターンオーバー
3ブロック

ナゲッツは2人を止めるのが極めて難しいことを露呈してしまいました。ただし、それは個人技の部分であり、スクリーンに対しては
ショーディフェンス
⇒スイッチ
⇒ローテ
⇒オフボールスイッチ
と連動しており、特にオフボールの部分でのローテの連動力を見せつけました。本当にうまい。これでヨキッチが守れる選手だったら封鎖してしまうんじゃないかってくらい。

そして、このローテで空いたところにパスをしたはずのサンズが、ナゲッツの読みが勝りスティールが生まれていきました。ゲーム1の勝負を分けたのは個人技ではなく、チームディフェンスからのカウンターアタックでした。

〇スティール
ナゲッツ 14
サンズ   4

また、このカウンターも単なる速攻では終わっていないのも特徴で、そこはさすがサンズなのでハリーバックで止めに行ったのですが、ファーストアタックが止められても3人目、4人目、5人目とセカンドアタックで決めていきました。スティール数は多かったけど、これだけで負けるサンズではなさそうなのですが、とにかくフィニッシュへもっていくのがチームとしてうまかったナゲッツ。

〇ジャマール・マレー
34点
FG13/24
3P6/10
9アシスト

ヨキッチがくそだったゲーム1ですが、マレーはスーパーでした。永遠とオールスターにはなれないけど、オールスターを上回るパフォーマンスを継続して見せるMVPの相棒。あまりにも止められなかったサンズですが、これがまたカリーみたいに「それを決めんのかよ」ってシュートが多いのでアンストッパブルでした。

ってことで、ブッカーもデュラントもマレーも止められないゲーム1だった。

〇3P
デュラント 1/3
ブッカー  0/1
マレー   6/10

ただ違いがあったのは、もともと少ないサンズとはいってもナゲッツのディフェンスは打たせないことを重視したディフェンスをしていたこと。ボール回されてブッカーに打たれていたクリッパーズとは意味が違うわな。シンプルに1on1だけをさせていくとチーム力で上回れるってことだ。

ブッカーはアシストを稼いでおり機能しましたが、デュラントのターンオーバーの多さがナゲッツの狙いにはまった形です。

さて、ゲーム2に向かって考えるとサンズは「やってはダメなこと」はわかりました。それがエイトンへのパスだと思うと厳しいけれど、しっかりとコーナーまで展開する重要性だと思えばシンプルです。ただし、マレー対策はなにもないな。マジで。

これだけのローテディフェンスをするのは簡単ではなく、しかし、そのうち慣れるのも事実。ランドールの方が効いているようにオフェンスの改善はセンターをどう使うかから始まりそうです。デュラントのブロックが効いていたこともあり、エイトンの時間を減らすかどうか。

一方でナゲッツはヨキッチの乱調に苦しみましたが、MPJ&ゴードンでFG14/21とウイングでの得点で上回りました。つまりワイドに使えていたのはナゲッツの方だ。それでもMPJの11点は寂しいくらいなので、まだ改善要素は大きいです。

一方で次第にデュラントに慣れていったクリスチャンはともかく、ブッカーへのアンサーはありません。加えてクリス・ポールのツーメンゲームにも悩まされています。その意味ではクリス・ポールのゲームメイクが悪かったゲーム1でもあり、デュラントという欲望が邪魔をしたようにも見えました。

ただし、クリス・ポールは3P1/5なのでナゲッツの緩いマークは効いています。このPGの攻防が重要になりそうだ。

ってことでヨキッチがダメでも勝ったとみるか、チーム力が個人技を凌駕したとみるか。そんなゲーム1でした。面白かったね。

プレーオフ②サンズ@ナゲッツ” への2件のフィードバック

    1. 途中からデュラントの方は止め始めたんですよね。クリスチャンも止めていたし。これが偶然なのかどうか。

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