プレーオフ①セルツvsホークス

◎止まらないオフェンス

シーズン中とは別のチームのように歯切れよく3Pを打つホークスがハンターの3Pでリードすると、眠っていたマレーの速攻&ワンもでて、ヤングじゃない部分でホークスが成功した後半のスタートになりました。

一方でシリーズ通じて苦しめのテイタムがオフボールスクリーンを使ってのミドルなんてプレーをみせてきます。本日は好調なシュートタッチ。ブラウンもトランジションでのレイアップと両エースが調子を上げて追いつくセルツ。3Q残り4分の時点で90-90です。

さて、前半はジェイレン・ジョンソンを起用していたホークスですが、後半はここにコリンズを置いてオコングとのツービッグになりました。ディフェンスも効いているし、スピードのあるツービッグになったので、抵抗力が強まります。これが数少ないディフェンスの工夫って感じ。

まぁ特に関係なく試合はハイスコアのまま続いていきました。

セルツ視点からすると、ゲーム3以降は119点以上とられてきたことを、次のラウンドに向けての反省もしなければいけません。これだけビッグマンに押し込まれることなく、失点を重ねていったのは驚くべき事項であり、特に3Pを馬鹿みたいに決められました。次のシクサーズが同じことをできるとは思えないものの、機動力ディフェンスで負けてしまうとゴール下が厳しくなります。

3Pに対するDIFFをみてみると、わかりやすい傾向がありました。被アテンプト数順に並べてみます。

〇3PDIFF
テイタム 0.5
スマート 5.6
ブラウン △9.0
ホーフォード △2.7
ロバート 2.8

ブラウンの数字がよいのはマンマークが間に合っていることに加えて、マレーが外しまくったことなのですが、苦しんだのがスマートとロバートという2人のヘルプ担当でした。ヤングが多く決めていることもあり、一概には言えないものの、セルツが苦しんだ要因はカバーに出たら間に合わなくなったということでした。

プレーオフは最後に単なる個人技勝負になりがちですが、その理由がヘルプに出たら間に合わないってことです。シクサーズ相手にヘルプに出ても間に合いそうではあるけれど、オーバーヘルプは禁物。どうでるんでしょうね。

逆にホークスからするとシーズンで少なかった3Pで攻略するというマジモンのスナイダーでした。スペースが空くからドライブも効く。そしてゲーム6まで来ると何故かコリンズのオフェンスへと回帰するシーンもあり、なんていうか追い込まれて色んな本領が発揮され始めるというファンキーな感じ。

戦術に乏しかっただけでマクミランが悪かったとは思わないけど、初めからスナイダーだったら、この形で打ち勝てたのかって思うと切ないよね。ひとまず30試合足らずで完成したスナイダースタイルっていうのがよくわかるゲーム6だし、セルツのディフェンスが困ってしまったシリーズでした。

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