キングス、17年ぶりのシーズン勝ち越し

◎規律

ディフェンスは改善していないけど、ディフェンスマインドは改善したから速攻やターンオーバー後の対処がよくなり、リバウンドもキープするようになってきた。そう考えたときに大事なことは

キングスみたいな規律のないチームがハードワークするようになった!

ってことです。ハードワークの部分はさておき『規律』ってキングスには存在しなかったワードだよね。「安定した」というけど、それはいいかえれば「やられてはいけないことが定められた」ってことでもあります。基本的にいろんなことに対処できるようようなディフェンス力もインテリジェンスもない中で、チームの中にはルールが出来たような雰囲気です。

そう考えると思い出されるのは、試合開始直後や後半開始直後など、ありえないタイミングでのタイムアウトが異様に多かったこと。その殆どはディフェンスの修正であり「ゲームプラン通りできていないじゃないか!」という雰囲気のタイムアウトでした。まぁなんとなくキーガン・マレーが怒られ役になっていた印象もあるけどさ。

「守れないのはいいが、ゲームプランは守ろうぜ」という空気がキングスに流れていたわけです。ゲームプランなんて皆無にみえたルーク・ウォルトン時代に比べると劇的な改善です。まぁ普通はやることなんだよ。普通はね。

ディフェンスを例にとると改善要素がわかりやすかったわけですが、全体的にキングスは『規律』が出てきました。ガマンできるようになってきたわけだ。そのゲームプランが正しいかっていう問題もあるのですが、上手くいこうが失敗していようが、全員が1つのプランのもとにプレーしているからガタガタ崩れていく回数が減りました。

『共通意識』を感じることが出来るようになった今シーズン

そんな印象ですが、これもまた「継続的なチーム作り」なので、やっぱりケガ人がいないことってデカいよね。ケガ人がいないからレベルアップできたし、それが勝利につながるから自分たちのやり方に迷いを感じなかった。

キングスにとって最も大きかったのはルーク・ウォルトンからの変化じゃん。でも、その前は規律が強すぎたデビッド・イェーガーでもめたんだよね。揉めたけどイェーガーの時は希望を抱くチームでもあったね。ってことで、やっぱり規律は大事であり、強すぎない程度の規律をもたらす、そんな難しいバランスを過去のチームで学んできたマイク・ブラウンなのかもしれません。

安定したというよりは規律があり、規律があるから安定して戦える。そして4Qに勝つチャンスがさえあれば、あとはディアーロン・フォックスがいる。

キングス、17年ぶりのシーズン勝ち越し” への2件のフィードバック

  1.  本題からそれてすみません。日本人として元大濠の川島選手の決断に注目してしまいます。https://news.yahoo.co.jp/articles/7b0c08060d01b70a493222d0f535cfeb8267d63d
     個人的には体幹の強化、ボールハンドリングやクイックリリース及びコートビジョンの向上がまず年頭に浮かびますが、管理人さんの率直なご意見及び彼へのアドバイスをお聞かせいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。

    1. まだ大濠ですよ。

      単純に戦術力なのですが、それは頭の中身ではなく、コートの中央でプレーメイクに参加するか、ウイングやコーナーからのプレーを基本にするか。
      そしてその中で自身の良さをどうやって使うのか。この辺が整理されてないように見えます。

      よく言えばオールラウンダー、悪く言えば特徴がない。
      ここからチーム戦術の中で自分をどうやって表現していくのか、そのために足りないスキルは何かを探すのだと思います

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