◎ビターゼ
そんな状態が続くようにディフェンスが全員戻っているところに個人技で飛び込んでいくアンソニー。そりゃないだろってプレーですが、これが決まったのとディフェンスでビターゼが止めてくれたのでマジックが追い上げます。ここまでやられ続けていたランドールのインサイドをビターゼとフランツが止めていくぞ。さらにビターゼはプットバックダンクも決めて意外な活躍を見せます。
ビターゼの奮闘が気に入ったのか、なかなか選手交代しないマジック。逆にサンズはクリス・ポールとブッカー、エイトンを戻しスターター体制になりますが、ここでもエイトンのダンクをブロックするビターゼ。たまに出てくるスーパーなビターゼ。
この勢いが止まることなく、なんとセカンドユニットで追いついてしまったマジック。マジかよビターゼ。
残り５分同点でスターターが戻ると、即座にオコギーの３Ｐでリードするサンズ。さらにＷＣＪのジャッジミスでブッカーが空いてしまいミドル。どうもガード陣とウイング・ビッグの連動性が悪いな。
サンズはコーナーが空くことはわかっていたので両サイドに広くポジショニングしますが、決めまくっていたからか、ややコーナーを重視し始めたマジックディフェンスの逆を取るようにペイント近辺を攻略し始めます。まぁブッカー＆エイトンだよ。シンプルさ。
タイムアウトから再びペイント内を固めるようになったマジックに対して、しっかりとコーナーにふったものの、ここはさすがにオコギーがミス。さらにブッカーがバンケロを抜いたもののレイアップをミス。突き放すことが出来ません。
マジックはバンケロが３Ｐをエアボールするなどタッチが悪いものの、フィジカルで突っ込むとファールドロー。後半になって個人の強引さが目立ってきたので、内容は悪いけど悪くても点を取れってね。すると残り１分半でＷＣＪが３Ｐをヒットして１点差。
クリス・ポールがミドルを返すと、ゴール下のＷＣＪへのパスをオコギーがカット。バンケロへのアリウープはクリス・ポールがカット。ノーコールに怒っているバンケロ。本日、初めて働いた気がするクリス・ポールでサンズが３点リードで残り３０秒。
決めれば勝利のオフェンスでしたが、ブッカーの１on１をフルツが止めます。即座にオフェンスに行くマジックに対して、しっかりと守りつつフルツにファールしたサンズ。フリースロー２本決めたフルツでしたが、残りは８．８秒。
あとはファールゲームされて終わりなのですが、エンドラインからのスローインが入らずにタイムアウト。フロントコートのスローインもいれられずに最後のタイムアウトを使ったサンズ。マジックは２つ残っているのでチャンスが出てきた。
このスローインはさすがにクリス・ポールが受け取りますが、まだボーナスになっていなかった。続くスローインはテレンス・ロスに。ロスはフリースローを２本ともしっかり決め、残り６秒３点差。
マジックのチョイスはバンケロの３Ｐでしたが、これをオコギーがブロック。いやいやブロックしたオコギーは素晴らしかったけど、ブロックされたバンケロは問題あったね。あと、そのプレーチョイスはどうなんだよ。せめてアンソニーくらいいれてシューターを増やしてバンケロにしなよ。
そんなわけで管理人に集中力がなかったこともあり、ちょっとだらだらっとしてしまった試合でした。そういうのは大抵は悪いパターンですが、今日はサンズが淡々とこなしていった試合になっており、ブッカーとクリス・ポールのマークが厳しい中で、ワイドに展開しながら、ゴール下を活用して攻略していたので、派手さはなくても堅実でした。
ところが、４Ｑ序盤にビターゼにリズムを崩されてしまいました。そういうこともあるので気にすることはないのですが、それだけで追いつかれてしまったのは誤算だったかな。やっぱりデュラント不足を感じさせます。もしくはミカル。
ただ、今日の１Ｑと２Ｑのようにクォーターの最後にグッと自分たちに得点差をもたらすのは強かったころのサンズです。強かった頃ってここ２年だけどね。何故か戻ってきた勝負強さが垣間見えた試合でした。
マジックはフルツ、サッグス、アンソニーがもったいないから全員使いたい病に見えたね。だったらハリスは放出してよかったのにね。そのうえでバンケロのアタックになるので、フランツの行方も含めて、ちょっと迷いがち。
この起用法で勝てないってことはないと思うんだけど、ＨＣが試合展開に応じて上手くアジャストさせていく必要があるよね。ＨＣが、とはいうけど選手もアジャストできるタイプである必要があり、今のところどうにかなる匂いはしません。
シーズン残り試合の内容を受けて、オフにどんな変化を求めるのか。消えてきたボルボルとか、３Ｐビッグへと役割を減らしているＷＣＪとか、微妙な案件が多いんだよね。