キングス40勝記念

◎開幕4連敗と選手起用

そんなキングスは開幕4連敗で始まりました。かつては開幕直後の1試合を見ただけで「今シーズンもダメだ」と評したルーク・ウォルトン時代もありましたが、今回は開幕4連敗でも「これはイケるぞ」と感じさせる内容でした。その一方で明確な問題もあったわけです。

ナイジェリアコネクションの優遇

ハーターやモンクなどオフェンシブな補強を繰り返したくせに「ディフェンス力を買って」KZオクパラをスターターに置くなど、ナイジェリア優遇にみえるマイク・ブラウン問題が発生しました。今ではメトゥしか残っていないとか。

また、サボニスの控えをどうするのか問題に悩んでおり、ホルムズの活用方法とメトゥを使いたい要求のはざまで悩んでいるようにも見えました。ついでにルーキーのキーガン・マレーは開幕3試合がベンチスタートでしたが、10月(6試合)ではチームハイの35.6分もプレータイムがありました。

内容は改善したけど、マイク・ブラウンは信用できない

そんな印象の開幕になったのです。それから紆余曲折はありながら、不要な要素は排除していったのも事実で、どこかでマイク・ブラウンが切り捨てる判断をしていったことが今の好調につながっています。いや、今から思うと変な起用が多かったよね。

〇サボニスのプレータイム
10月 29.2分
11月 33.4分
12月 36.4分
 1月 36.1分

また10月から1月にかけてサボニスのプレータイムが伸びていきました。それに伴ってスタッツも伸びていますが、そりゃそうだって感じです。当初はサボニスもワン・オブ・ゼムにしておきたかった印象でしたが、今では唯一無二の存在になりました。

〇ライルズのプレータイム
10月 14.5分
11月 14.7分
12月 14.5分
 1月 17.7分
 2月 17.9分
 3月 20.3分

サボニスが替えの効かない存在として固まった1月以降はライルズの出番が増えました。メトゥやホルムズをどうしようか考えていた結果、いろいろ含めて控えにはライルズを出しておけばOKという空気が出来てきました。

スターターはバーンズ、マレー、サボニスが並びますが、ベンチは3ガードにすることも多く、ライルズはウイングとビッグ両方の控えになる便利屋として起用されています。タイプ的にもガードアタックを増やしたときにストレッチビッグになれるので、サボニスとは全く違うタイプとして機能させることに気が付きました。

割と早く気が付いてもよさそうな案件でしたが、いずれにしてもモンク、ダビオン、ライルズと3人のベンチメンバーがローテで起用される戦い方が固まりました。そこにメトゥやテレンス・デイビスなどを絡ませています。

そして、この8人の出場試合数をみてみると(66試合中)

〇出場試合数
バーンズ 66試合
ダビオン 65試合
サボニス 64試合
マレー  64試合
ハーター 63試合
モンク  63試合
ライルズ 60試合
フォックス59試合
メトゥ  53試合
デイビス 52試合

要するに異様に健康です。主力8人で最も多く欠場したのがフォックスの7試合。メトゥとデイビスは出番がなかっただけの試合もあるだろうし、ほぼほぼ10人がケガで離脱することなく、過ごしてきました。

元気な方が強い!
欠場がないから一貫性のあるチームつくりが可能!

正直、今シーズンのキングスについてはこれが全てともいえます。そこにマイク・ブラウンがどれだけ関与していたのかは不明ですが、健康な人材を集めたことが継続的なチーム強化につながっている好例です。それってニックスも同じなんだよね。

開幕直後から考えてみると、選手起用にはそれなりに紆余曲折がありました。ただ、常に起用できる選手ばかりだから、失敗した組み合わせすらも経験として蓄積されていった感があります。戦い方を調整し続けることが出来ているシーズンだ。

キングスは18-19シーズンに39勝と、40勝まであと一歩に近づきましたが、この時も主力が健康に過ごしていました。ただ、チームが好調だからとトレードに動いてハリソン・バーンズを獲得したことで、作り直す形になってしまいました。バーンズが加わってから11勝17敗だったことを考えると、あの時トレードに動いていなければ、今のこの喜びはなかったでしょう。皮肉。

チームの成長には「継続性」が欠かせない

そんなことを証明しているキングスですが、これを逆説的に証明しているチームもあるもんね。

ちなみに今シーズンのハリバートンは14試合を欠場しています。キングスに残っていたら快進撃はなかったかもね。

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