ペイサーズ@グリズリーズ

◎クローズ

相変わらずワンビッグのペイサーズに対して、ロディをいれて「なんちゃって3ビッグ」のグリズリーズなので、JJJのゴール下フックに、ロディのオフェンスリバウンドでリードを広げる4Qのスタート。これがロディを指名した理由なのか?

JJJのドライブファールドローでアイザイア・ジャクソンも4つ目。これでターナーを戻します。しかし、モラントがディフェンスリバウンドからトランジションに持っていき、クラークへのアリウープで8点リードに広がります。っていうか、モラントが出ずっぱりだな。

タイムアウト明け、遂にドライブを決めたマスリン。一方、タイアスからモラントへのアリウープに反応したニスミスがハードファールしてしまいます。うーん、反応したニスミスの良さと、タイアスのパスが短くてモラントが空中で方向転換する必要があったこと、組み合わさってのファールなのでニスミスも不運。モラントはもっと不運。レビューの結果はノーマルファールでした。

さらにまたも3人目のビッグであるロディのオフェンスリバウンドからターナーが5つ目のファール。ロディがハマっているぞ。残り7分でベンチに下がると会場から拍手が。

仕方ないのでゾーンに変更のペイサーズですが、今度はクラークの得意技ショートフローターで失点してしまいます。ゾーンのスペースに飛び込んでは、振り向きざまのフローター。同じ形からブロックが来たところでJJJへのアリウープを完成させるクラーク。論理的過ぎて気持ち悪くなってきた。

ペイサーズはここにきてマスリンがドライブに3Pで試合を終わらせません。オフェンスリバウンドを拾って、ドライブするとクラークのタイミングを完全に外してファールドロー。ステップで騙しちゃうのすごい。

ニスミスのドライブダンクも飛び出し、なんとか対抗するのですが、前半と違って走れなくなります。なんせリードしたグリズリーズがスローダウンしてしまった。これをやったときにアダムスのオフェンスリバウンドが大事なのですが、今日はペイサーズ側のファールトラブルもあってアダムス不在でもリバウンドとれるし。

ってことで、特に何も起きずにクロージングされました。最大19点ビハインドだったのを見事で論理的でハードワークな追い上げで、最大13点リードにまでもっていっての落ち着いた試合運びなのでした。

〇モラント
41.5分
27点
15アシスト
10リバウンド

しかし、苦しい試合だったのはモラントのプレータイムを見ればわかります。リードを得たのにモラントを下げられなかったタイラー・ジェンキンス。ベインがいないとか、アダムスがいないとか、チーム事情もありましたが、いろんなことをモラントで塞ぐ必要のあった試合です。

ロディを使った「なんちゃって3ビッグ」での解決は見事なのですが、その分だけ攻撃力が落ちるので、モラントを引っ張ったように見えます。ザイアーは素晴らしい活躍をしていたけど、そんな事情でプレータイムが伸びず。チームってバランスだよね。

〇3P
ヒールド  1/4
ドゥアルテ 1/4
ニスミス  1/5
ネムハード 1/7

1Qは調子よかったのに、以降は3Pがきまらなかったペイサーズですが、「決まらなかった」よりも「作れなかった」感じが強い試合でした。それがハリバートン不在の影響でもあるし、もともとワンビッグでスクリナー不足な空気がハッキリと出ていました。カーライルって割とこういう形を作るよね。

マスリンにはエースの仕事をしてほしいわけですが、それはそれとして、ヒールドやドゥアルテが3Pを打つシーンをもっと作れないと厳しいってことです。そのために必要なのがマッコネルなのですが、PG次第にしてしまうカーライルって気もします。もう少し工夫してくれないとね。ハリバートン不在が強く出てしまうよ。

さて、なかなか面白い試合でしたが、単体の試合というよりは「長い期間でチームを作ってきた」グリズリーズが、いろんな形を持っていて、試合の中でアジャストしたし、形を変えながらもオートマティックにあわせが成立するのは、若いチームなのに一貫したチームつくりが進んでいることを強く感じさせます。ゾーンをクラークのフローターで攻略した流れから、クラーク⇒JJJのアリウープはオートマティック。

ペイサーズもこれを目指せるのかどうか。選手の個性は生きているけど、その次にある論理性だったり、柔軟性だったり、オートマティズムが欲しいよね。1年目でそれを出来るはずもなく、マスリンとともにチームとして成長できるのか、お手本を目の前にして気になるところでした。

ペイサーズ@グリズリーズ” への2件のフィードバック

  1. モラントの出場時間が最長になる試合が、ホームのペイサーズ戦とは。でても35分くらいなのに。ベインもアダムスもケガだったので、難しい面は当然ありましたが、これまでならザイアーハンドラーの時間とか作って、普通に下げていたと思います。6連敗は避けたかったのとモラント下げるとペイサーズの怖さがあったのは事実ですね。
    ここからダニーグリーンが加入して、プレイオフまでにいい形を作れるかどうか楽しみです。万全の状態であれば、ばっちりはまりそうではありますが・・・

    1. ちょっとモラントで上手くいきすぎていた11連勝の反動っぽかったですね。
      他の選手も使っていくには、良い時間が長すぎたかな

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