◎この先に崩壊があるのか?
ホークスは今の戦術でもそこそこ強いです。しかし、「そこそこ」だし、ウイングの人材は生かされておらず、無駄にサラリーを払っている感があります。だから攻守に働いているコリンズは重要なんだけど、トレードに出すってならばそれはそれで。サラリー削減以外は何の意味もないけどね。
ただ、これだけチームが苦しく、それ以上に個人としてパスが来ないわ、点が取れないわという状況にもかかわらず、腐らずにプレーしているコリンズというのは意外だし、だからこそ重要にも見えてきます。ほかにはルーキーのAJグリフィンと2年目のジェイレン・ジョンソンがポジションをつかむために頑張っているって感じなので、この3人がいなくなったら再びやる気不足になりそうで怖い。
○キャッチ&3PA
昨シーズン 21.3
今シーズン 20.4
○アリウープ
昨シーズン 3.0
今シーズン 2.5
○ロールマン
昨シーズン 6.4
今シーズン 6.0
○カットプレー
昨シーズン 7.3
今シーズン 7.0
ホークスはキャッチ&3Pからカットプレーまで、わかりやすく「合わせのプレー」が少しずつ満遍なく減っています。何か1つを取り上げて変化したというよりは、チームとしての連係プレーが全体として減ったわけです。
今ではコリンズの魔術師ぶりは皆無。3年前に5.1回(!!)もあったコリンズのロールマンプレーは、今シーズンは1.9回しかありません。連動性に困っているならば必殺ヤング&コリンズを増やせばいいはずですが、プレーコールされることは滅多になく、カペラにスクリナーをやらせています。
そんな戦術的解決をしそうにないホークスの現状は
・各選手の球離れが悪く
・ドリブルの多いハンドラーアタック中心で
・ハンドラーに合わせるオフボールが少なく
・テンポが悪い
という感じなので、率直な印象として
ものすごく仲の悪いチームみたい
にみえます。ホーネッツ戦のラストプレーでは、ヤングのスローインに対してコート内の選手が動かずにパスを出せないなんてこともありました。ものすごく怒っていたヤングですが、なんだか今のホークスっぽいな。
その一方でヤングの単独ハンドラー時にAJグリフィンとジェイレン・ジョンソンがウイングになっていると、ヤングにハンドラー仕事を任せる代わりに2人がオフボールでも動いてハードワークするので、これはこれで成立しているように見えます。もう少し修行は必要だけど、オンボール担当ではない2人だけに連動性が生まれています。これがマレーのオフコート時にオフェンスに問題が起こらない理由でもある。
マレーは個人技で得点を重ねており、1月はFG49%と立派にエース仕事をしていますが、タフなミドルも多く、これが決まらなくなって得点が止まったら、一気に不満要素にもなりそう。マレー本人も望まぬスコアリングアタックだろうに成功しなくなったら、どうなってしまうのか。
パスが少ないチームだし、周囲も動かないしで、不満がたまりそう。何よりも過去が過去なので、リズムの悪さはフランストレーションだろうな。
一方でマクミランは選手任せにしている感もあり、選手がこの形を望んでいるならば、勝てるかどうかは別にして崩壊にはなりません。見ている方も数年前を思い出すから疑惑を抱くだけで、選手たちは楽しんでやっているのかもしれません。ハンターは不満だろうけど。
『王様ヤングと仲間たち』がこの形で成立するのであれば、崩壊はしないでしょう。そしてもっと家来を集めましょう。そのためにコリンズを放出するのかもしれないし。でも、優勝を目指すのであれば現状はまずい。いつまでもドンチッチ>ヤングの構図になってしまうので、即座に動く必要があります。
崩壊か、継続か、変化か。補強ポイントも難しく、誰かがくることで劇的に変わることはなさそうです。劇的に変えるならばヤングかマレーを放出するしかない。サラリーなどを考えればボグダノビッチはもちろん、コリンズまでトレードを考えるところですが、部分的な選手の入れ替えでは変化は起きそうにありません。だったらHC交代の方が早いしさ。
どうにでもなりそうだし
どうにもならなそうでもある
そんなホークスの悩みにみえます。
このチームを作ったトラビス・シュレンクはフロントから去っているといわれており、ロスター構成の根底にあるアイデアが失われたことも大きそうです。最近になってカイル・コーバーがアシスタントGMに就任しているので、根本的な見直しが発生するかもしれません。
プレーオフで活躍した時のハンターのエース感はどこへやら、ボールが足りない印象です。勝つにはヤングに任せる方が良いですが、チームが成り立つには役割と戦術が大切と理解しました。
マレーの最適解はオフボール、オンボールどっちでしょうか。
マレーのオフボールは厳しいので、オンボールなんですけど・・・・ディフェンダーでしょ。
オフェンスのマレーを信じすぎなんですよね。
お疲れ様です。
とても面白かったです。
悩みの部分ですが、成功したときに優勝に近そうなのは後者のヤング&コリンズだと思うので、軌道修正した世界線を見たいです。
マレー獲得時はこんな風になるとは思いもよりませんでした。
あと、変わったばっかのHCが好成績上げてるのをみると、カーとスポルストラは本当にすごいですよね。
マブスファンとしてはカーライルがペイサーズで戦えてるのは嬉しかったりします。
ポポビッチはやり方を変えていけるジジイなのが最大の魅力でしたしね。今は間違った方向に進んでいますが、それもどこかで方向転換するでしょうし。
長くHCやるには、頭が柔らかいことが最も大事な気がします
カーはちょっと例外・・・
飛躍のシーズンを過ごしたのにそれが継続されないのはイーストのチームあるあるですね。
競争の激しいウエストと比べてイーストはトップ3以外は勝率5割前後なんてことがままあるので、忍耐力というかチームとしての強度が上がらないまま成績だけ向上してしまうのが原因なのかなと思います。
一時の好調さだけでクリアできてしまうイースト特有の問題がありますよね。
ウエストだとボッコボコにされて、どうにもならないから工夫するのですが。