ペイサーズ@キングス

2022/11/30

今シーズン、普通に面白いキングス。その理由はサボニスというよりはハーターとキーガン・マレーであり、それはヒールドからの変更が修正したといえば修正した案件です。どっちかといえばヒールドの穴を埋めに行った感じですけどね。

このオフボールを生かすのがサボニス。インサイドのプレーメイカーはオフボールムーブ担当と相性が良い。それはペイサーズに足りなかった要素でもあります。かつてセカンドユニットが強烈だった時はマグダーモットがいたけど、その後ペイサーズは「サボニス待ち」のオフェンスをして失敗したよ。

しかし、今のペイサーズはハリバートンがプレーメイカーとしてチームを自在に動かしています。サボニスと最大の違いはシンプルに自分で3Pを決める能力であり、チームメイトを囮に使えること。起点であることは同じだけど、状況判断の中でフィニッシャーにもなるさ。

そのハリバートンがいなくなったことで、より全権を担うようになったフォックスは、伸び伸びしています。サボニスとのコンビプレーも好きだし、スピードでぶっちぎれるし、ハリバートンのコントロールよりもハイペースこそがフォックス・キングス。

ペイサーズではサボニスのいなくなったインサイドのスペースを使うのがターナー。キャリアハイのシーズンになりそうなのは、相棒がいなくなったことで役割が増えたフォックスと似ているかもしれません。

ってな感じでトレードした両チームがそれぞれのやり方が小さく修正されたことで、大きな成果を得ている今シーズン。前置きが長くなったな。

◎サボニスとターナー

試合は序盤からサボニスについていけないターナーという構図です。もちろん、サボニスが1on1をしてくる分には対抗できるのですが、サボニスのハンドオフに対してショーディフェンスするのは難しく、3Pを打たれると、今度はサボニスに引き出されてインサイドのカットプレー。

ハーターとマレーのオフボールに対して振り回されていくターナー。振り回されるというか、特に何もしていない。「マンマークで追いかけきれ」というようなペイサーズディフェンスがキングスのオフボールに無力です。

1Qだけで4アシストのサボニスは、自身も3Pを1本決め、7点、6リバウンドとターナーを大いに困らせました。

一方でペイサーズのオフボール担当であるヒールドは、サクラメントのファンにブーイングを食らいまくり、その結果が3P0/3でした。やる気に満ちているのだけど空回り。

話はさかのぼって開始1分経たない段階で、マイク・ブラウンはタイムアウトをコールしました。ディフェンスローテが気に入らなかったのですが、フォックスのミスに見えるのに、マレーが怒られました。

以降、キングスはスイッチ対応が早くなります。上のシーンでいえば、ネムハードがスクリーンに行く形を作った段階で、マレーがハリバートンのマークに行く形です。フォックス的には「マレーが中途半端だからネムハードについていけなかった」って事でしょうか。

ペイサーズはこのプレーを頻繁に使います。センターではなくシューター的な選手がスクリーンからスリップするわけですが、これをスピードを持って行う事で、ハリバートンのズレを作ります。ドライブするのか、ステップバック3Pを打つのか、シューターにパスするのか、かなーりハリバートン次第のオフェンスです。

なお、TJマッコネルになると機能していないようにみえるのは、このプレーが機能しにくいってのも関係してそうです。

キングスのディフェンスはどちらかというとハンドラーよりもシューターを嫌がりました。ハリバートンには連発で打たれていますが、ブーイングのヒールドは絶対にフリーにしないぞ作戦にみえます。これで広げられなかったペイサーズは、インサイドのターナーもあまり機能しませんでした。

「ディフェンスプランが成功した」というよりは「ペイサーズが3P外しすぎ」に見えましたが、それこそがキングスのプランなのだから、プランが成功したのでしょう。そしてなんとハリバートンにターンオーバーが1つ記録されたぜ。ウソだろ。

〇1Qの3P
ペイサーズ 3/11
キングス  5/14

1Qは3Pの打ち合いに見えましたが、起点のサボニスを潰せなかったペイサーズと、シューター側を抑えることを優先したキングスって感じでした。

なお、実際に差がついたのはペイサーズがターナーが下がってからミスが増えた事。アイザイア・ジャクソンのFG0/3もあってインサイドが決まらず、そこからカウンターに持って行ったキングスが13点のリードを得ました。最近、ジャクソンがイマイチだよね。

ペイサーズは20点。それも最後にマッコネルがランニング3Pでブザービーターを決めたからなので、抑え込まれてしまったよ。

マスリンとマレー ⇒

ペイサーズ@キングス” への1件のフィードバック

  1. INDファンのものです。
    ボロ負けの試合内容のことはもういいです。
    whanotさんの指摘で、昨シーズン「前半強く後半弱い」というものがありましたが、今シーズンは「前半弱く後半強い」と正反対です。1Qの酷さは調べるまでもなくです。この辺りを分析してもらえれば何かを得られるのでしょうか。
    マスリン、月間最優秀選手おめでとう!

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