特に何も考えずにシェングンの変化を追ってみようと始めた今回の記事ですが、そこにシェングンの起用法ではない部分でのロケッツの問題点が浮き彫りになってしまいました。
3ガードにして負けに行っているとしか思えないのですが、3ガードにする別の理由としてイーソンやマーティンをSFとして起用したくない拘りにもみえます。まぁあれでしょテイトを主力にしたくて仕方がないんでしょ。KPJとテイトが異常に気に入られている世界。
戦術、起用法、ポジション概念など、現代の流動性や多様性から遠い位置にいるロケッツは今シーズンもウエスト最下位が指定席になっており、バックスの分と合わせて2つの1巡目指名権でドラフト待ちな匂いがしています。
ドラフトでPG指名ならばともかく、これ以上ビッグ側を連れてきても渋滞しています。オフェンスのシェングン、ディフェンスのガルバなど、偏った傾向があるのは事実なので、みんなが中途半端で使いにくいならば、トレードを使って整理するべきなのです。
1on1縛りを辞めたネッツじゃないけど、HC交代したら一瞬でよくなりそうなのですが、勝利を目指さない方針に見えるので、どうもね。
チームとしてはごたごたしていますが、シェングンの話に戻りましょう。
20歳の若者がオフの間にしっかりとスキルアップしてきたことは最も重要な要素です。このリーグは常に変化していくリーグなので、選手個人としても常に進化が必要です。3年前のスーパースターが同じプレーレベルであっても「使えない」と評価されることもあるのだからさ。
ルーキーシーズンのシェングンは、1on1で得点する事そのものが弱点に見えたし、ハードワークはするけどインサイドファイトで負け続ける選手だと思っていました。
しかし、2年目はドリームシェイクを使ってペイント内を個人技で攻略することが増え、オフェンスリバウンドはなんとリーグ5位にあがってきました。身体的な強みを持つセンターが並ぶ中でテクニカルなシェングンが混ざっているランキングは目新しさもあります。
〇オフェンスリバウンド
アダムス 4.8
カペラ 4.2
ゴベア 3.9
パートル 3.9
シェングン 3.5
AD 3.4
エイトン 3.1
チームオフェンスの潤滑油になる影の働き者として、
あるいはインサイドからパスを散らすプレーメイカーとして、
または相手の弱い所で勝負するスキルベースのセンターとして
ルーキーシーズンのシェングンは素晴らしい才能を見せたものの、インサイドを個人でファイトできるとは思えませんでした。それが2年目にして改善しているのだから、予想外の伸び方です。
そしてその個人能力でロケッツオフェンス全体を大きく改善させています。コンビプレーを生み出すだけでなく、個の強さを発揮し始めたシェングンなので、もっと中核にして良いし、弱点を補えるチームメイトと組ませるべきにみえるのでした。
ロケッツはジェイレン・グリーンにP&Rのハンドラースキルの上達を期待しているみたいで、結局サイラスはハーデンとウェストブルックを指揮するために来たコーチという感じがします。あとシェングンの守備を信用していないみたいで、試合終盤にガルバを優先してオールスイッチさせる試合もありました。
3ガードは海外ファンも槍玉に挙げていました。相手の弱点を突くでもなく、誰かが手持ち無沙汰にしている3ガードならマーティンでいいのに。
ファンとしては色々と不満が溜まるシーズンですが、ベンチから出てくるハッスル三銃士のケニオン・マーティン、ガルバ、イーソンは新しい楽しみですね。
獲得してくる選手は面白いですよね。ケニオン・マーティンは特に!
GMの狙いとHCがズレているのも気になりますが、使い分けている感じがしないのも苦しいんですよね。
とりあえずドライブオフェンスは辞めた方が。。