シェングンは圧倒しているのか?

◎異質なシェングン

〇ロケッツ(シェングンの割合)
タッチ数   399.4(12.3%)
ペイントタッチ 25.1(25.5%)
ポストアップ   5.1(76.5%)
エルボータッチ 11.4(38.6%)

ロケッツのペイントタッチはシェングンが最多ではありますが、ガルバやケニオン・マーティン、イーソンなども良い数字なのでチームとしてインサイドにパスを出してフィニッシュに持っていく形を持っています。

しかし、エルボーになるとシェングンに次のがマーティンの1.9回となり、ポストアップに関しては実質的にシェングンのみって感じです。ペイントエリア周辺のミドルゾーンで中継役として機能しているわけですが、それはオフェンスの多様性を生み出しています。

〇ロケッツのターンオーバー率
オンコート 15.8%
オフコート 19.5%

ロケッツオフェンスで最大の悩みはリーグ最低のターンオーバー率18.0%にあります。一番の問題はリーグで2番目にターンオーバーが多いKPJ(なんと1位はエンビード)なのですが、シェングンがいるとドライブしにくくなるという悪い意味での良い効果もありますが、シンプルにオフェンスパターンが増えることでミスが減っている感じです。

ちなみにロケッツのドライブアタックは回数は多いけど、効率の悪さが懸念事項です。ですっていうか、オフェンス戦術そのものを変更しないといけないレベルです。

〇ロケッツのドライブ
回数 50.9回(5位)
得点 28.6点(10位)
FG%44.5%(26位)
アシスト 3.6(24位)

ドライブは多いけど、その成功率は極めて悪くなっています。殆どパスをしないので得点だけ見れば多いですが、とにかく展開できないドライブなので、これが戦術の中心というのはムリがあるわけだ。

ちなみにドライブからパスに問題があるのはKPJではなく、グリーンです。まぁ大体わかっていたよね。そういうタイプじゃなくいので、もっとオフボールで動かして、シューター的な活かし方が正しい。その方がシェングンっぽいしな。

ロケッツのオフェンスはドライブ中心だが、選手の特徴との乖離もあり非効率な戦術になっている
シェングンがコートにいるとポスト起点が増え、ターンオーバーとドライブが減って、オフェンス効率が上がる

ロケッツの3PはKPJ、グリーン、シェングンの3人がコートにいる時間(23.3分)は38.2%も決まっています。こっちの路線を選べば、今のロスター構成でも良いオフェンスが出来そうです。だからサイラスを・・・

いずれにしても、ロケッツオフェンスにおいてシェングンは主力でありながら、異質な要素として機能しています。シェングンがいないと一気にパス能力が足りな過ぎるオフェンスになってしまう。

ただし、シェングンのアシストは2.4なので、シェングン自身がアシスト役として機能しているわけでもありません。シェングンがいるとオフェンスが良くなるのは間違いないけど、戦術そのものを変更するだけでも改善するのかもね。

ディフェンスの問題 ⇒

シェングンは圧倒しているのか?” への2件のフィードバック

  1. ロケッツはジェイレン・グリーンにP&Rのハンドラースキルの上達を期待しているみたいで、結局サイラスはハーデンとウェストブルックを指揮するために来たコーチという感じがします。あとシェングンの守備を信用していないみたいで、試合終盤にガルバを優先してオールスイッチさせる試合もありました。
    3ガードは海外ファンも槍玉に挙げていました。相手の弱点を突くでもなく、誰かが手持ち無沙汰にしている3ガードならマーティンでいいのに。
    ファンとしては色々と不満が溜まるシーズンですが、ベンチから出てくるハッスル三銃士のケニオン・マーティン、ガルバ、イーソンは新しい楽しみですね。

    1. 獲得してくる選手は面白いですよね。ケニオン・マーティンは特に!

      GMの狙いとHCがズレているのも気になりますが、使い分けている感じがしないのも苦しいんですよね。

      とりあえずドライブオフェンスは辞めた方が。。

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