ギディの目標を勝手に決めよう

◎リバウンドは減るかも

リバウンドの強いガードといえば、ウエストブルックやシモンズ、ロンゾなど身体能力かサイズがある選手ですが、203センチのギディはサイズこそあれど、ジャンプ力やフィジカルに優れているとはいいがたい選手です。

ところが、これがサンダーで最も多いディフェンスリバウンドを稼いでいるし、そのリバウンドもロングリバウンドの回収だけじゃないので、かなりファンキーな能力者です。

〇リングからの距離
ギディ 5.3フィート
SGA 7.5フィート
ドルト 8.3フィート

SGAとドルトがディフェンスリバウンドを取るのは、リングから離れた位置ですが、ギディはペイント内での争いでも奪っていることがわかります。なかなか凄いんだよね。

既に素晴らしい数字であることとジェイレンやジェンなども加入し、マラドンやジェロームが放出されたので、ギディはPGディフェンスへと回る可能性もあり、リバウンド数自体が減るかもしれません。それはチーム事情だね。

〇サンダーのトランジション
回数 18.1(9位)
得点 19.7(10位)

このうちギディは2.6回、2.8点です。決して少ない数字ではありませんが、ガードのギディがリバウンドリーダーであるからには、もっとトランジションを強みにしたいところです。そもそもスモールラインナップなんだしさ。

リバウンドからのトランジションを増やせ

リバウンド数そのものは減ってもいいけど、チームのトランジションを増やしたい。特にセミトランジションで後ろから走ってくる選手に合わせるとかね。

〇DIFF △1.3

下位チームにいながら、ギディのディフェンスはシュートミスを誘えています。フィジカル弱そうなのに、ディフェンスも良ければリバウンドも取れているのか。

ギディの面白い所は、リバウンドだけでなく、全体的にマックス速度でプレーしているとは思えないところ。なんだか簡単に抜けそうなのに、そう簡単には抜けないし、抜けたと思ったら、後ろから手を出してくる。

最近、このタイプは増えてきた気はします。身体能力マックスの世界に、どちらかというと身体操作の上手さでカバーしてしまう選手かも。

◎プレシーズンハイライト

さて、プレシーズンも始まったのでハイライトを見ておきましょう。一歩の大きさを活用しつつ、スピードの上下動を上手く扱っています。

実はギディ最大の課題は意外なところにあって

NBA戦術への理解が足りていない

NBAっていうかアメリカ戦術に慣れていないのが1年目でした。パスセンスがあるので、馴染んでいるように見えますが、ハンドラーがしっかりと決めきる前提なのがアメリカなので、周囲がギディに任せて動きを止めてしまい、ギディもボールを止めて困ってしまう事がありました。

特にマブス戦を見ると、しっかりとディフェンスを背負いながら、自分で打つ意識が高まっているようにも見えます。トランジションでもチームメイトがワイドに広がったら、真ん中を自分で攻め切りました。

ただ、ナゲッツ戦は中途半端な位置で止まって迷っているシーンもあります。SGAがいないこともあって、真ん中でプレーしているので、見えてこないものも多いですが、個人としての戦術力は高い一方で、NBAの戦術は強烈なエースがゴリゴリ進むので、ちょっと困ってしまうのでした。特にサンダーの場合は、ドライブ&キックアウトオフェンスなので、個人で突破してくれるのが前提だったりするしね。

ギディからすると、NBA戦術に慣れて対応し始め
チームメイトからすると、ギディに合わせるプレーが増える

要するにSGAがエースとしてもPGとしても中心だった昨シーズンの開幕前に比べて、2年目の開幕はギディも立派なPGとしての中心なのだから

チームの「中心」としてチーム戦術が組み立てられるか

サンダーはドライブ&キックアウトのシンプルさを追求したオフェンスが、個人の成長を促しつつ、わかりやすさと力強さを生み出していましたが、イマジネーション溢れるギディを中心にすることで、戦術そのものが動くことを期待しているのでした。

ギディ寄りの戦術が確立されると、いよいよ影響力のあるPGって感じです。どこまで影響力を高めることが出来るのか。ニュースターとしての地位を確立しに行くシーズンです。

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