マレー&MPJを思い出そう

マレーとMPJがいなくてもプレーオフチームであるナゲッツ。MVPヨキッチの存在は2人のマックスプレイヤーを霞ませてしまいます。それでもプレーオフで勝てるチームになるには2人の活躍は欠かせないし、活躍できないのならボーンズへと主役の座を引き渡しましょう。

MPJの役割はヨキッチのプレーメイクからフィニッシュ精度を向上させること

サイズとスピードの優位性を活かしてオフボールでチャンスを生み出す能力があり、止められないシュートを持つMPJは、ある意味で「精度」こそが生命線。ディフェンス力不足もあるだけに、高精度で決めないとマックスどころか、価値のない選手になってしまいます。

しかし、高精度が実現するとディフェンスはヨキッチよりもMPJへのマークを強める必要があります。それはヨキッチが楽になるってことなので、非常に重要な役割です。高速ヘルプでのリムプロテクトもね。

ヨキッチが3年連続MVPを逃したら、それはMPJの働きが悪いってことかもしれません。

マレーの役割はヨキッチを囮にしたプレーでオフェンスパターンを増やすこと

ヨキッチとのパス交換からフィニッシュもするマレーですが、それだけならほかの選手にもできること。マレーに求められるのはヨキッチがボールに触れなくても得点を奪うこと。ツーメンゲームでもヨキッチへパスをせずハンドラープレーで決めきり、プルアップ3Pで中を固めることを許さないこと。

ナゲッツのオフェンスは少し不思議な部分があり、ヨキッチという前代未聞のポイントセンターという強みを除けば「これがすごい」「ここが特徴」ということを感じさせないのが強みでした。それだけ「いろいろなことをやる」のが強みにしていたのですが、さすがに昨シーズンはヨキッチパターンが増えてしまったね。

誰もが注目するヨキッチを囮にしても成立する、ヨキッチ以上の精度で決めていくマレーのプレーはヨキッチの負担を減らし、目立たなくしてくれます。

ヨキッチが3年連続MVPを獲得したら、それはマレーが役割を果たせなかったからかもしれない。

ウォリアーズは「ヨキッチは止められないけど、ヨキッチの怖さが目立ちにくいトランジションのハイスコアゲームをすればよい」というプレーオフにしました。

〇プレーオフのヨキッチ
31.0点
FG58%
13.2リバウンド
5.8アシスト
4.8ターンオーバー

これで1勝しか出来ないのはアンフェア。プレーオフで勝つにはヨキッチだけでは不十分ということを示していました。

MPJが働けばシューティング&トランジションのゲームでも、高精度のスコアリングでハイスコアの戦いを制することができ、ヨキッチのアシストはもっと増えるでしょう。

マレーが働けばスローダウンのツーメンゲームという必殺パターンを使いながら、ヨキッチにボールを集めすぎることなくシュートに行くことができ、ヨキッチのターンオーバーはもっと減るでしょう。

果たして2人はケガ前と同じプレーレベルに戻ることができるのか。
そしてプレーオフではケガ前以上のプレーレベルへと進化できるのか。

デンバーの地にチャンピオンリングをもたらすことができるのか、それとも「プレーオフへは進むけど」に留まるのか。補強に成功したナゲッツだけに、必要なのはマレーとMPJの働きだけの新シーズンです。

マレー&MPJを思い出そう” への2件のフィードバック

  1. 記事ありがとうございます。

    もともとヨキッチの居るところにマレー、MPJの高確率コンビが帰ってくるのは非常に期待しております。

    またブルブラとヨキッチとの化学反応も期待しているのですが、管理人さんとしてはこの2人はどのようにプレーするのがベストでしょうか?

    1. ブルースとヨキッチは別に使うのが良いのかなと思っています。
      便利なブルースですが、それはヨキッチと同じなので、フル活用するならヨキッチの控えで。

      それとは別にエースキラー役を任せる時間もありますが、KCPもいますしね

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