やれんのか、グリズリーズ

不思議なチームだ

グリズリーズの成功はモラントのようでいてモラントではない。絶対的エースの存在は急浮上させるキッカケではあったけど、そもそもタイラー・ジェンキンスの有能性により、次々に若手が台頭してくる育成力の高さこそが、グリズリーズの成功です。

5年目
ディロン・ブルックス

4年目
JJJ
メルトン 

3年目
モラント
クラーク
コンチャー
カルバー 

2年目
ベイン
ティルマン

ルーキー
ザイアー・ウィリアムス

メルトンとカルバーを除いて、グリズリーズのドラフト組であり、こんなに若いのに成功した稀有なチームです。

セカンドラウンドへと進出し、いよいよトップを目指す戦いが始まる新シーズン。当然、それに見合った補強が行われたはず!!

【移籍・放出】
カイル・アンダーソン
メルトン
カルバー

【獲得】
ダニー・グリーン

いやいやいや、おかしいだろ。ケガでシーズン全休が予想されているダニー・グリーンを獲得(引き取り)した以外は、何一つ補強をしなかったという異様なチームです。一体全体、なんでそうなるのか。

そしてJJJは手術により長期離脱が決まっています。いやいやいや。これでやれんのかグリズリーズ?

◎ルーキーズ

毎年恒例のルーキー補強だけは順当に進めました。ドラフト当日は謎のトレードを繰り返し、2人を1巡目指名しましたが、2人とも「2順目でも取れたんじゃ?」という選手だから、これまた謎。

1人目はジェイク・ララビア。ウェイクフォレスト大のシューター系ビッグで、よく言えば「良い部分だけ切り取ればクレイ・トンプソン」であり、悪く言えば「劣化版マグダーモッド」です。

この選手をどう使うのかは謎というか、懸念がディフェンスやリバウンド面なので、ビッグマンとして使うのはちょっと怖い。怖い部分を除けば、JJJの代役としてハメるのでしょう。

ポジティブに観れば、タイラー・ジェンキンスはこの手のタイプを活用するのが上手いです。コンチャーに代表されるシュート能力のあるウイングを、ディフェンスのデメリットを感じさせることなく、見事にフィットさせます。っていうか、コンチャーいるのにね。

指名予想もあったララビアに対して、全く持って謎だったのがコロラド大のデビッド・ロディの指名でした。198センチながら、116キロという重たいガードの何を買っているのか、マジでわかりません。

一応、弱点らしい弱点はないような気がしないでもないので、ディフェンスの圧力と判断能力が評価されたのかも。でも、この身体でNBAのスピードスターを相手するのは難しいと思うんだよね。

ガードのポジションは充足しており、わざわざトレードしてまで獲得するメリットがあるのかどうかわかりません。1巡目下位なのでルーキーシーズンから活躍する必要もないのですが、どうしていきたいんだろうね。

しかも、メルトンの放出というオマケもついています。シューターとスティール担当だったスピードが武器のガードから、フィジカルな重たいガードへの変更って事です。マジでわからん。

本当にやれんのか、グリズリーズ?

その他、2順目ではロディらの指名により落ちてきたケネディ・チャンドラーがPGとして加わりました。こちらは3番手PGなので、育成枠ってことで理解できるし、勝ちたいチームならベテランPGを置くポジションです。

チャンドラーとロディの指名順位が逆だろって感じだし、メルトンいなくなってチャンドラーにしたって方が納得するんだよね。

47位ではビンス・ウィリアムスを獲得しています。良く知らないけど左利きでシュートに自信を持っているウイングなのかな。198センチなのでガードサイズです。

なんだか一番使いやすそうだよね。ララビアにしても、ロディにしても偏った印象があり、やっとバランス型が出てきたって感じです。それでも左利きのシューターで、あまり見ないフォームだよね。ってことで、変わり者が好きなんだろうな。それこそが『NBAでも通用する武器を持っている』選手なのでしょう。

そして最たる変わり者ケニー・ロフトンをドラフト外で獲得しました。アンダーサイズのゴリゴリ系統は、ザック・ランドルフそのもの。意外とゴール下のフィニッシュが多彩というか、リバースレイアップを活用するのが上手いんだよね。

こうして5人のルーキーを加えたわけですが、本当に全員が一癖あるよね。チャンドラーなんかはアンダーサイズって事が懸念事項という評価だったのに、こうやってグリズリーズのメンツに混じると「アンダーサイズだから面白い武器と評価された」気すらしてくるもんね。

昨シーズンの飛躍に続き、プレーオフで勝つチームへと進化を望むと思われたオフですが、従来通りに若手若手若手でした。ちなみにダニー・グリーン35歳、アダムス29歳の次はタイアスとブルックスの26歳になるザ・若手チームですが、10代は誰もいません。ここもグリズリーズらしい。ザ素材型は要らない。

次はロスターバランスを考える ⇒ ⇒ ⇒

やれんのか、グリズリーズ” への7件のフィードバック

  1. ダニグリ+指名権でジョーダンクラークソンとかそういうトレードはないのかな

    1. 指名権を手放してまで個人技担当が欲しいかですね。
      どっちかというとコンリーのが欲しいし。

      1. それでもジェンキンスなら良い使い方発見してくれそう(謎の信頼感)
        コンリーも帰ってきて欲しいけどサラリー差があってトレードしづらいですね

  2. ブルックスもメルトンもロケッツの2巡目指名だったということを考えると、ドラフト指名権は2巡目といえど貴重な資産ですね。

    1. なのか、2巡目でも大事にできるチームが強いのか。
      次回のピストンズも2巡目で当ててますし

  3. いくらなんでも昨シーズンの成功はなさそうですよね。ただ、タイラージェンキンスとモラントがいるからほどほどにはいけるだろと楽観視しております。因みに来シーズンはコンチャーがきますので期待してください。

    1. ヤル気あるのかどうか。
      でも、どうにでもしてしまうHCとエースってのは強いし、なんだかモラントに試練を与えるのが大事みたいな

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