僕らはスペインから学ばなければいけない

◎フアンチョを目指すべきか?

日本にウィリーやガルバが出てくる可能性が低い以上、よりシュート力を重視しなければいけないわけですが、そうなるとシュートばかりフューチャーして他のプレーを忘れるケースが多くなります。

また、日本は能力のある選手ほど、運動量が少なくなりがちです。これはアメリカでもあるあるだけどね。オンボールプレーで解決するので、全体の運動量不足に陥りがち。まぁ逆にガードは運動量ばかり多い選手もいるので、世界大会を見て日本に思うのは

ガード・・・運動量が多い
ウイング&ビッグ・・・運動量が少ない

例外が渡邊雄太になるので、わかりやすいね。張本も運動量の多さが効いている。そういうことかな。

八村時代のU19では増田がPFながら動き回るシュータービッグをしていたことでメリットが生まれまくっていました。今の代表でもシュータービッグといっても、動き回るタイプがいないので増田は懐かしくなります。

「川島の最終的な適正ポジションはどこか」という回答も、一番適切なのは「フアンチョ」なのかもしれません。今回のユーロバスケではガルバと組むことが多いフアンチョは、オフボールで動いての3Pもあれば、ウイングからのカッティングでゴール下だったり、シンプルにポストアップも混ぜています。

ビッグマンは3Pだけじゃダメなわけで、フアンチョのようなプレースタイルは日本のビッグマンにとってのロールモデルになる気がしました。

ちなみにもう少し身体能力(スピード)があり、もう少しシュート力があり、もう少しロールプレイヤー化するとスロベニアのチャンチャーになります。

◎共通意識

20歳から37歳まで幅広い世代が集まり、1年前のオリンピックから2/3のメンバーが入れ替わったにもかかわらず、連動性のあるプレーを見せるスペインですが、U18と同じプレーコールが混ざっていたように、世代を超えて共通した戦術構築があります。

もはや有名になりすぎて一般化した「スペインピック」のように、スペインにはスペインの共通プレーコールがあります。

何もスペインと同じことをする必要はないし、全てのチームが同じプレーコールをする必要もありませんが、やはり共通言語は必要。日本でバスケをするのに必要不可欠なプレーコール、推奨すべきプレーコールを定め、世代を超えた共通意識は必要な気がします。

「継続した育成」が大事なのですが、今回の協会の動きを見ても、日本にはそれが出来ない。出来ないならばせめて共通言語は増やそうぜ。

・速攻を増やそう
・3Pを増やそう

このメッセージはわかりやすいようで、単純すぎます。どういうシチュエーションで、どういう3Pを打つべきなのか。3Pを打つためにどんなプレーをするべきなのか。いろいろあるけど、共通言語としてのプレーモデルがあれば、何をするのかはわかりやすいよね。

現状だと「速攻でもガンガン3P打とうぜ」にみえるんだけど、それって田臥時代の能代が既にやっている事だしなぁ。それから留学生が増えて、それ以上の何があるんだろ。

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