僕らはスペインから学ばなければいけない

◎共通点と相違点

20歳そこそこの若手3人とロレンゾ・ブラウンを加えたスペインですが、他の8人はそれなりに長いチームつくりの一環だったと思います。詳しくは知らない。

ただし、1年前のオリンピックのメンバーからルビオ、ガソル兄弟の他にセルヒオ・ロドリゲス、クラバー、アバルデ、リュル、アブリーネスも今回のメンバーに居ません・・・っていうか、残っているのが4人(エルナンゴメス兄弟、ガルバ、ロペス)のみです。主力のみならず、入れ替わりまくりじゃん。それでユーロのファイナルまで進むのかよ。

そんなチームのスペインですが、(特に予選リーグレベルでは)パスとオフボールムーブだけでシュートまでいけてしまうオフェンスを展開していました。フロアバランスがよく、パスの上手いPFタイプによってキックアウトパスが多く、それでいてギブ&ゴーなど流れるようなオフェンスでした。

余談ですが、これを以前はルビオがやっていたので、個人としての見事なアシストだったし、アシストを警戒されるからミドルレンジマスターってくらいミドルを打って行ったルビオでした。ここをルビオよりもずっとシュートの上手いロレンゾ・ブラウンで埋めています。

平均20.8アシストは全体8位と大したことないのですが、その理由が「シュート力不足」になっています。

FGアテンプト 68.4本(1位)
FTアテンプト 18.5本(8位)
3P成功率   33.3%(17位)

・ファールされずにシュートまで行ける
・でもシュートが決まらない
・リバウンドに強い

こんな特徴があってシュートまでは鮮やかだけど、シュートが決まらず、セカンドチャンスが増えるのでアシストはそこそこ。必然的にFGアテンプトは増えるのですが、その割にはFTアテンプトは少ないのでした。

ウイングにシューターが足りないのは1年前のオリンピックでも同じで、だからこそルディおじさんが生き残っているのでしょう。

結局のところ、スペインから学ぶといっても、リバウンドの弱い日本には限界があります。ウィリーもガルバも日本には出てこないタレントなので、3Pの確率が大事なことは変わりません。そんなもん、決まらないより決まった方が良いのは当然ですが、

選手選考の時点でシュート能力を重視する

という視点はスペインよりも強くなります。だからといってシュート力で選ぶのは違うじゃん。そんな一面はマルチネスのU18にはありました。シュートがうまいとインサイドが弱いっていうのでは、意味がないので、シューターよりもオールラウンダーが欲しかったのでした。

U18のシューターとして活躍した八重樫は見た目的にはシュート専任でしたが、アグレッシブにリバウンドに飛び込んだり、スイッチしてビッグマンを守ったり、そして3Pのためのオフボールムーブかと思いきやカッティングだったりと、3Pに特徴を持ちながらもオールラウンドに振舞いました。

特に印象的だったのは、オフボールでインサイド側を動き回り、外に出てきて3Pを打っていた事。日本のシューターって3Pラインの外にばかりいる印象だよね。これらの点が他のシューターと違ったよ。

そしてユーロバスケのスペインは、このU18と全く同じプレーコールがありました。さすが育成年代のHCってことですが、八重樫の仕事をしていたのが、まさかのフアンチョでした。

確かにフアンチョはシュートが売りですが、役割はPFだったわけで、なかなかビックリ。ここにフアンチョがチョイスされたのは「ポジション」ではなく「選手の特徴」だったと思いますが、それは

違うポジションでも問題なくこなせるし、特徴を生かした役割が大事

というスペイン流だったと思います。マルチネスについても「オールラウンドに振舞えることが大事」と表現しましたが、PGだった湧川がジェイコブスのケガによってウイングに回ったように、どちらかというと

「違うポジションでも問題なくこなし、自分の特徴を生かすこと」

が大事だったのかもしれません。いずれにしても、今回のスペインとU18日本が同じプレーコールを使っていたのは面白かったし、同じ役割を違うポジションの選手がこなしていたのも面白かったです。

だからスペイン代表を学ぶことは、U18が来年のU19ワールドカップを戦うにあたって、参考になることが多く出てくるでしょう。

そういえばU19を戦う時に、川島が未だに高校バスケにいたら勿体ないよね。勿体ないというか、置いて行かれるというか。無給でのBリーグ参加をすればいいのにね。

フアンチョは素晴らしいサンプル ⇒

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