ラウンド8 スロベニアvsポーランド

◎反撃!

ヤバいぜスロベニア。でも後半開始に3Pヒットからはいると、今度はスロベニアの方がスティールからのカウンター。こちらもゾーンみたいになっており、っていうか、ドンチッチがセンターのディフェンスになっており、サボりつつ、中を固めつつ。他の4人は外まで追いかけて好調ポーランドの3Pを防ぎます。ドンチッチのためのディフェンスシステムだな。

そのドンチッチをコーナーに置いて、ドラギッチがドライブレイアップを決めると、猛ダッシュで戻るドンチッチ。それってサボっていい部分と、サボってはいけない部分がハッキリしているってことかな。これが実際にポーランドの速攻を追いかけたドンチッチの必死のシュートチェックによってレイアップが外れる案件も生まれます。走ったドンチッチ。20点差がなせる業。

すると前半に外しまくったドンチッチのドライブレイアップも決まり、5分経たずに10点差にします。出たよ。本気出したスロベニア。ディフェンスも良くなるっていうね。

スロベニアのディフェンスって素晴らしくはないのだけど、ガード陣が足を動かせるので、プレッシャーの形になり、そこで時間をかけさせて追い詰める感じです。前半のようにシンプルにパスを振っていれば良かったポーランドですが、なかなか中継点を見出せませんでした。

今度はポーランドの方が完全に焦っており、ボールが動かず、苦し紛れの3Pを打っては外れていきます。ドンチッチが3P決めているわけじゃないので、そこまで必死に追わなくていいのに、2人行ってしまいゴール下のトビーへと繋がれてしまったりさ。修正へと動かないのは「ドンチッチを眠らせておく方が大事」っていう判断かな。

そして今度はドンチッチ&トビーに引っ張られてオフボールで動いてきたチャンチャーの3Pがヒット。で、今度は3人を警戒したらコーナーでブラジッチが3Pをヒット。全部、ドンチッチのパスからなのでした。だからやっぱり「ドンチッチに打たせて、後は祈れ」が正解なんだよね。

19点差で始まった3Qは8分経たずに1点差に。この時点で14点7アシストのドンチッチなので、怖いのは得点よりもアシスト。

苦しすぎたポーランドなので、残り1分で主力も休ませます。もう誰が出てても同じじゃん。ある意味で落ち着きを見せたHC。でも、交代で出てきた選手がフリースローを2本とも外しちゃってさ。しかし、残り25秒でトランジションのドンチッチがシュートを打てばいいのに、苦し紛れのパスアウトを選択してしまい、これを奪い取ってカウンター。でも最後はトビーのパスからブラジッチの3Pで1点差になって終わります。

3Qが24-6だもんね。スロベニアはディフェンスを強め、それにハマってしまったポーランド。意外と点は取っていないスロベニアなので、本気出したから守り勝ったのでした。

◎局地戦

ドラギッチのミドルで逆転するスロベニア。23点差をカムバックしたぜ。マジか。さらにチャンチャーがねじ込めば、ルーズボールもスロベニアに出てくるので、もうスロベニアの試合に見えます。

ところが4Q開始2分。それまでがウソのようにポーランドがワンパスでワイドオープン3Pになります。選手交代もしたスロベニアですが「アレっ?」って感じ。さらにインサイドへのパスも通り、復活するポーランドオフェンス。

・・・なんだけど、同じようにインサイドへのダイブプレーをすると、空中でパスをキャッチしたら下にいたプレペリッチへのチャージングがコールされたセンターのバルセロフスキー。これで5ファール退場となります。この選手が出ていればインサイドでトビーと戦えるのに、先にいなくなったのはポーランドのセンターでした。

チャンチャーのゴール下ブロックも出て、イニシアチブを取り返すスロベニア。ただ、やっぱり足が動かなくなっており、簡単にスクリーンにかかったプレペリッチで、AJがプルアップ3Pをヒット。中がダメなら外から。そう思ったらAJがスピードで切り裂いてドライブレイアップ。ちょいと上手くいきすぎなんだけど、抵抗を見せるポーランドと、ディフェンスが甘くなってきたスロベニアと。

で、このドライブに「トラベリングだろ」とジェスチャーしたドンチッチがテクニカル。まぁそうだよね。NBAならテクニカルは食らわないジェスチャーだから、やっちゃうよね。ポーランドが逆転に成功します。さらにポニッカの3Pで突き放す。

実はポーランドは、ほぼ局地戦にしており、AJがプレペリッチかムリッチを狙っています。だからスクリーンに来るのがムチッチにマークされたポニッカという形。チャンチャーにマッチアップされた選手がスクリーンに来たら拒否したもんね。

これで起用する選手が絞られてしまったスロベニア。そしてポニッカに対してドンチッチがマークに行くと、1on1からファールドローされ、これでドンチッチが退場です。テクニカルでやっちまった感があるな。プレペリッチとトビーを戻します。

で、やっぱりAJに簡単にぶち抜かれるプレペリッチ。全くついてこれないプレペリッチ。冷静にヘルプのトビーだけをかわしてのリバースレイアップが決まり、残り2分半で8点リードにします。

タイムアウトのスロベニアは苦しみながらもドラギッチがレイアップで取り返し、さらにシュートミスをしてもトビーがリバウンドを押し込み4点差に。しかしポニッカがvsトビーでプルアップ3Pでゲームオーバーでした。

ユーロバスケ史上3人目のトリプルダブルを達成したポーランドの偉大なるエースが、ドンチッチ以上の活躍でアップセットを果たしたのでした。

白熱した試合は、スロベニアの不調からポーランドが大量リードし、それでも見事なカムバックをしたスロベニアを、最後に突き放すというドラマな展開でしたが、ただただ「スロベニアが疲れた」ならともかく、終盤は局地戦で負けるという予想外の部分もありました。

ポーランドのHCは選手の個性をうまく組み合わせていますが、ちゃんと相手を見てプレーを組み立てており、試合全体では大して目立っていなかったAJに試合を決める役割を与えたのでした。素晴らしい試合運びだったね。逆転されているけど、慌てなかった。

スロベニアからすると、連覇を目指し、順調だったのに、ドンチッチのケガもあって思うように出来なかった試合でもあります。ただ、そもそもドンチッチがケガしたシーンそのものが変なプレーだったので、やっぱり予選からの疲労なのかな。レイアップ外しすぎだよ。2P2/7だったのが響いたね。

最後もプレペリッチが3Pファールドローにいったのをコールしなかったレフリーにブチ切れていたので、いろいろとフランストレーションが溜まる試合だっただろうね。実際、ファールに見えたしな。なお、ポーランドの選手を祝福はしていたよ。テクニカルも含めて、敵はレフリーだった感じ。

さて、結局はユーロの特徴なのか、全体的にディフェンス問題が起きて負けることが多いですね。オフェンスは何とかなるけど、守れない問題が頻繁に起こる。で、各チームのオフェンス力というかシュート力が守れないことを許さない。

素晴らしいアップセットですが、内容は完璧。素晴らしいHCと素晴らしいエースに支えられてセミファイナルへの切符を手にしたポーランドでした。次の相手はフランス。なんか、酷い内容なのに勝ち上がってくるフランスのための大会なのかな。どう見てもトルコに負けていたはずなのに、スロベニアを避けることにも成功したフランス。ポーランドは再びアップセットを起こせるのか。スロベニアよりは楽な相手なんだけど、ディフェンス力はスロベニアよりもあるぜ。

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