質問箱でもらったテーマです。なかなか面白いので考えてみましょう。
ニックス最大の失敗はドーランがチームのオーナーになったことです。２０００年以降のニックスは２２年間で６回しかプレーオフに進んでいませんが、ただ進んでいないだけでなく１０－１１シーズンからの３年間を除けば「連続したシーズンでプレーオフに進んでいない」ことも問題です。
失敗続きなのに継続性に欠けるチーム作り
「以上です」といっても過言ではないくらいです。唯一、３年連続で進んだ時代はカーメロとアマレ・スタウダマイヤーを中心としたチーム作りを進めてきた頃で、今となっては「あの頃は良かった」というポジティブなものに変化すらしています。（当時はそんなことなかったはず）なお、セカンドラウンドに進んだのはカーメロ時代の１１－１２シーズンのみです。２２年で１回だけ。レイカーズファンなら発狂しちゃう。
そして、この時代を振り返ってみるとニックスの闇の歴史がよくわかります。ちなみに管理人は当時ＮＢＡは全く見ていなかったので、全てWikipedia先生の情報ですので、間違っていても知りません。
◎カーメロ時代の終焉
アマレを連れてきて、カーメロをトレードで加えるとダントーニスタイルで実に７年ぶりのプレーオフに進んだのが１０－１１シーズン
翌１１－１２シーズンは振るわなかったようで途中でダントーニを解任すると、調子を取り戻してプレーオフへ。唯一のセカンドラウンド進出。
オフにキッド、キャンビー、ラシード・ウォレスらのベテランを獲得し、１２－１３シーズンは１３年ぶりの５０勝を達成。ただし、キッドこそ７６試合に出ているけど、キャンビー２４試合、ウォレス２１試合なので、ベテラン獲得した意味は特になかったし、キッドもこのシーズン限りで引退。まぁ引退間際のベテラン達なので、ここは多分Wikipediaに書いたヤツの考え方が悪いんだけど、１人ならともかく３人は不要だったのは事実。
そして翌シーズンにイースト９位でプレーオフに出れないと、フィル・ジャクソンを社長に招聘し、ここからチームは一気に崩壊。禅マスターと呼ばれた男は、単なる老害として時代が変わっていくのを認められずにトライアングルオフェンスに拘って、勝てないわ、選手から反感を食らうわで、カーメロ時代が終わります。
フィッシャー、ランビス、ホーナセックとＨＣが続き、１７年のオフにやっとフィル・ジャクソンが解任されますが、その間は順調に負けまくったのでした。おしまい。
さて、１つひとつの事項は昔の話なので無視しますが、ニックスは毎回のように似たような崩壊の仕方をしているようです。ポイントをあげると
①ちょっとでも不調になるとＨＣをクビにする
②ちょっとでも成功しそうならベテランを補強する
③過去の栄光を重視した人選で常に古いスタイルになっている
④若手の話が出てこない
おそらくカーメロ時代を例に上げなくても大体がこんな感じです。③は日本のプロ野球みたいな人選が多いってことですが、この後で唯一の例外である（実績もネームバリューもない）フィズデイルの採用があり、④に関しても途中でポルジンギスが登場しますが、両者とも失敗しています。
セカンドラウンド進んだのは11-12じゃなくて、ベテランをたくさん入れた12-13ですよ！！11-12は1stラウンドでヒートに負けてます
マーブリーとフランシスとかの時代にネームバリューだけで選手獲得するようになってからずっとダメな感じですね。まだパット・ライリーの作ったディフェンスマインドが残ってる時にシボドーが引き継いでいたらなぁって
思いますけども。
ランドルってそんなに評価低い選手ですかね？「自分起点じゃないとダメ」かつ「ディフェンスお荷物」系の27歳中堅・ミドル多目であるものの、個の打開力は確かで、要はHCの使い方なんじゃ無いかと。本人の成長余力はもう残ってないですが、ブランソンとのハンドオフとか、ボールを交換し合う形の攻め方覚えられればまだ何とかなる気がするんですよね。いや、シボドーじゃ無理か。
フィルジャクソンを贔屓するつもりは全く無いですが、ニックスファンとしては、フィルジャクソン就任時は、いつぞやのネッツのようにドラフト指名権ほとんど放出済＆全盛期過ぎたベテランとの高額長期契約でサラリーキャップ大幅超過状態でした。
フィルジャクソンはドラフト指名権は放出しなかった（微妙な長期契約はいくつかありましたが）し、短期契約のベテランで勝負したり（ローズ１度目の加入の年）と、将来の負の遺産は残さなかった。
フィルジャクソン退任時には負の資産は改善されていたので、そこだけは功績かと思っています。
その後その資産を活かせたとは思えませんが・・・残った資産はバレットぐらい。
あとトライアングルに合う選手がいないのにトライアングルにこだわったりは駄目でしたが。