2匹目のブレット・ブラウン

◎ケルドンはエースになれるのか

次々と主力が放出されていく中で、残ることになったチームUSAの金メダリストであるケルドンは、エースとしてプレーすることを夢見ているかもしれません。シーズン後半からハンドラーアタックが少しずつ増えていたように、より大きな責任を負う事になる・・・と思いきやパッシングによって、ハンドラーアタックが減るかもしれません。でも、それはケルドンにとってポジティブなこと。

〇2秒未満のアテンプト
パートル 8.3本
ケルドン 7.4本
ヴァッセル 7.2本
マクダーモット 7.0本

デローザンがいなくなった昨シーズンのスパーズは「キャッチから2秒未満のアテンプト」がリーグ最多になったわけですが、必然的にそんなシュートが多いセンターとシューターに囲まれて、チームで2番目に多かったのはケルドンでした。

パスを受けてからのシンプルなチョイスはケルドンの持ち味です。3P40%を超えておりリズムとしても、早く判断できることが成功率をあげることに繋がっているようです。そこからのドライブ力も高いのはいうまでもなく、

〇2秒以内のFG成功
2P62.5%
3P41.6%

3Pにしろ、ドライブにしろ、高確率で決めきることが出来ています。パスを受ける前に状況判断し、キャッチから素早く仕掛けるのは、ケルドンの真骨頂とすら言えます。

ブレット・ブラウンでパス交換が増えれば増えるほど、ケルドンにはチャンスが増えます。ボールを止めて仕掛ける機会が増えそうな新シーズンですが、むしろ「パッシングするんだ」という気持ちで、何度もボールを貰いなおせばよい結果が待っていそうです。

◎シューター達

シューター達にとってのメリットは言うまでもありません。レディックが戦術の中心みたいなところにいたシクサーズですが、動き回るシューターとパッシングオフェンスは、シュートを決めてもらうだけでなく

「オフボールムーブだけで、ディフェンスを崩せる」という状況を生み出せます。

これはシクサーズよりもウォリアーズを想像すれば、わかりやすいよね。どんなにオフボールムーブしてもパスがこなければ、ディフェンスは反応しないので、スパーズのシューター達は、やや機能性が微妙でしたが、ブレット・ブラウンに命を吹き込まれるかもしれません。

マクダーモットについては、何の問題もなくハマるでしょう。明らかにマクダーモット向きの戦い方です。当時、シクサーズが欲しがっているなんて噂は・・・なかったな。

自分のプレーを確立しているマクダーモットと違って「シューターになってね」みたいな役割を振られていたヴァッセルは、打ち切る姿勢は見せていたものの、フリーになる方法や、タイミングよくパスを呼び込むのに苦労していました。ここら辺は個人の改善ポイントです。

20位 マラキ・ブラハム
25位 ブレイク・ウェスレイ

1巡目指名権3つの内、2つを例によってガードに使ったスパーズですが、ネガティブではあるけど、ロニー・ウォーカーの枠が空いたし、この2人がパッシングオフェンスに加わると思えば、期待したくなる要素も大きいです。

共に迷いなく3Pを打ち切っているとともにミドルも強気です。その上でドライブ突破もあるので、ボールを止めずに、次々と仕掛けるポイントを作っていくオフェンスに適性がありそうです。

また、ブレット・ブラウンのトランジションにも合っています。最近のスパーズのドラフトは謎なわけですが、それもブレット・ブラウンが来たことで、多少は正当化できます。まぁポポビッチもスモールに拘っていたからのドラフトなんだろうけどさ。

シューターであり、動き回るスピードを持った選手が増えたことは、振り切った戦術を作るのに適しているかもしれません。まだまだ初期段階なので、勝利のためにバランスを求めるよりも、自分たちのスタイルを作ろうぜ。

次はソーハン ⇒

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